MI5がイスラム教徒の情報提供者らに対し、急進的イスラム主義者と見られる人物の情報収集に報酬を払っているという情報が現れた。
MI5の元エージェントだったエンニ・マション氏は「代理諜報はいつの時代も、何が計画されているのかについても、誰かに危害を与えたいという人物についても正確な情報を集める最良の手段だった。
イスラム教徒の情報筋に対してはモスク内での活動を6週間にわたって追跡した場合、2000ポンドが支払われる。
「これはもちろん、共同体をより懐疑的なものにしてしまうトリックにもなりうるものだ。分割統治とは古い手法で、これが諜報機関に用いられている。諜報機関はパラノイヤをある一定の場所にまいておけば、よからぬ企みや起こりうる攻撃を未然に防ぐことができる。」 マション氏ははこう語る。
ここ最近に行われたテロ対策法の修正のおかげで、英国は世界で唯一、医療者、教師、講師も含めた国家の役人にたいし、急進主義化を起こしうると判断される人物について国家に通報する義務を負わせることになった。
英国政府が国内のテロを未然に防ごうとする発案は全体から見ると効果が薄いことは最高レベルでも認識されている。M15のトップによれば、英国内でテロが起きる危険度は過去30年で最も高い指標に達している。