精神的に強くない宇宙飛行士ならISSに孔くらい開けられる

© 写真 : NASAРоссийские космические корабли "Союз" и "Прогресс", пристыкованные к МКС
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宇宙飛行士でロシア下院(国家会議)の議員を務めるマクシム・スラエフ氏は、国際宇宙ステーション(ISS)にドッキングした宇宙船「ソユーズMS-09」で発見された空気漏れの孔は、精神的に弱く、地球への一日も早い帰還を望むクルーによって開けられた可能性も否定できないとする声明を表した。サラエフ議員は4日、リアノーボスチ通信からの取材にこうした見解を明らかにしている。

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ロシアメディアが露国営宇宙企業「ロスコスモス」のロゴジンCEOの声明を引用して報じたところによると、ソユーズの空気漏れは30日深夜に発生。原因は幅1.5ミリの微細なヒビであることがわかっている。

国際宇宙ステーションの空気漏れ 職務怠慢が原因 - Sputnik 日本
国際宇宙ステーションの空気漏れ 職務怠慢が原因
サラエフ下院議員は、「我々はみんな生身の人間だ。どんな人だって家に帰りたいと思うことはありうる。だがこの方法は十分ではない。これをやらかしたのが宇宙飛行士だということもありうる。これは絶対あり得ないとするのは全く正しくはない。こうであった場合、地球での人員選考が機能していないことになる。以前は人選には極めて厳格な心理テストが行われ、心理学者が参加していたので、その結果はとても重い意味を持っていた。ところが今やこうした人選レベルは格段に下がってしまっている」と語っている。

サラエフ議員はこう述べる一方で、捜査委員会の究明が終わっていない段階で誰彼となくISSのクルーを非難しないようよびかけた。ただし船内にはこうした孔をあけるための道具はそろっていることも付け加えている。

「これが製造不良であることを望む。とはいえ、製造不良だったとしても悲しむべき事態だが。こんな事態はソユーズの史上一度もなかった。」

サラエフ氏は2度宇宙飛行経験があり、第21次長期滞在は「ソユーズTMA-16」で2009年9がつから2010年3月まで、第22次長期滞在は「ソユーズTMA-13M」によって2014年5月28日から11月10日までISSに滞在している。

国際宇宙ステーションにドッキングしているロシアの宇宙船「ソユーズMS-09」で起きた空気漏れの原因ついて、状況に詳しいロケット宇宙部門の消息筋は製造不良であったことを明らかにした。

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