2012.12.12 , 15:52

プーチン大統領の教書演説「ロシアと世界は世界的な震撼に直面するだろう」

プーチン大統領の教書演説「ロシアと世界は世界的な震撼に直面するだろう」

   「これから数年間はロシアにとって、また全世界にとって転機となる。」プーチン大統領は連邦議会で行なった教書演説の中でこう語った。大統領は、世界は根本的な変化のエポックに突入していく、これは震撼のエポックともなる可能性があると述べ、この際に国家間の競争は熾烈さを増すだろうとの予見を表した。

   大統領は、21世紀の最初の12年間、ロシアは大きな成果をあげ、国の復興と強化の段階のために非常に重要なことが達成されたと語った。その一方で新たな発展段階では、新たな挑戦と直面せざるを得ないが、成果は、まず第一に国民が先に進むことを望むかによって得ることができると指摘し、次のように語った。

   「現在、我々の課題は豊かで福祉の行き届いたロシアを作ることだ。その上で近い将来が決定的な時であり、転機ともなりうることを皆が理解せねばならない。それは我々にとってだけではない。事実上、根本的な変化、もしくは震撼の時代に突入していく全世界にとっても同じことだ。グローバルな発展はより均等を欠いた状態で進むだろう。経済、地政学、民族的性格新たな紛争が熾烈さを増すだろう。資源を巡る争いが熾烈さを増すだろう。しかもこれは金属、石油、ガスだけではない。第1に人材、知能を巡る争いになるはずだ。誰が先にぬきんでるか、誰がアウトサイダーとなり、自立性を失うかは経済ポテンシャルだけではない。それぞれの民族の意思、その内なるエネルギー、どれだけの情熱をもてるか、転機へ向かって前進していく能力にかかってくる。」

   ロシア社会が直面する最優先課題のなかでプーチン大統領は汚職対策を挙げ、次のように述べている。

  「われわれは汚職を攻撃しつづける。これは国の発展の資源を根絶やしにするものだ。いかなるビジネス・ストラクチャーもいかなるレベルにおいても行政、立法、司法機関に接近することで恩典を受けてはならない。」

 プーチン大統領は最高官僚の支出管理を導入する案を支持し、管理は首脳、閣僚、議員、その近親者にいたるまでを含め、あらゆる役人に導入されるべきだと強調した。プーチン大統領はまた、役人と政治家が外国の銀行口座、金券、株式を持つ権利を法的に制限することに支持を表している。

   プーチン大統領は、ロシアはこれからの4-5年で食糧の完全自給を達成し、さらに世界レベルでの食糧供給大国にならねばならないとの見方を示した。食糧需要は世界中で急激に上昇している。この現象は特に発展途上国で顕著に見られる。ロシアは55%と世界の食糧耕作面積の半分以上を有していることから、大統領はこれを非常に大きい新たな可能性を開くものだと評価している。

 毎年行なわれる大統領の年次教書は今年ですでにほぼ20年めをむかえた。これは行政機関と立法機関がもつ伝統的な交流形式。事実上教書は数々のプログラムを内包した文書であり、これには国と社会の発展の実現化にむけた戦略的方向性に対する大統領自身のビジョンが反映されている。今年、12年の教書演説はプーチン大統領が選挙後初めて行なうもの。

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