2014.04.11 , 15:25

韓国 他人を信じ過ぎることは長所か、あるいは短所か?

韓国 他人を信じ過ぎることは長所か、あるいは短所か?

  今年初め、韓国のマスコミと世論の注目を集めたのは、韓国シティバンクのでデーターベースから個人情報が盗まれたことだった。クレジットカードで引き出しの際のリスクを取り扱っている銀行員が、その犯人で、2千万人という膨大な数の個人情報を盗んだ。つまり、韓国の人口の半分に当たる人の個人情報が、他人に売り渡されたわけだ。

   最初から、遅かれ早かれ、盗まれた個人情報は、詐欺師の手に渡り、彼らはそれを自分のために利用するだろうと予想された。実際、詐欺師らは、自分の情報を盗まれた人々に電話し、シティバンクの職員や債務者を援助する国家機関の名をかたり、借金の組み換えや金利の大幅引き下げを申し出た。

   実際、韓国メディアの報道によれば、数日前、そうした事件が報告された。詐欺師らは、シティバンクのアーカイヴから情報を手に入れ、多くの人達をだまし、少なくとも3800万ウォンのお金を奪った。しかしこの場合、幸いなことに、警察が犯人を割り出すことに成功したので、奪われた金額は戻ってくる可能性がある。しかし、近い将来、こうした犯罪がより頻繁に繰り返される可能性があるとの特別の懸念は否めない。

   韓国は、こうした詐欺犯罪に極めて脆弱だ。これには二つのわけがある。第一に、韓国社会のコンピューター化が非常に進んでいること、第二に、韓国国民の大部分が詐欺に対する免疫がないことが挙げられる。

   現代韓国は、インターネットの利用率では世界有数だ。けれども韓国のインターネットは、ハッカー攻撃にことのほか弱い。なぜなら多くの場合、韓国は世界でも犯罪の少ない最も安全な国の一つだからだ。例えば、道に鍵をかけずに車を止めても大丈夫だし、忘れ物は、忘れた場所で見つかるか、近くのお店の人が保管していてくれるかして、次の日には戻る世界でも稀な国の一つだ。こうした犯罪の少なさは大いに自慢できるが。逆に、こうした状況は他人に対する過信、あまりに信用しすぎる傾向につながる。ゆえに「銀行職員」など自分のお金に関し、よく知っている人から電話があった場合、韓国人は何の疑いもなく、この人物を信用してしまう傾向が強い。オーストラリアやロシアなど一連の国々では、そういう事はまずなく、こうした電話に対する反応は、はるかに注意深い。それにくらべ一般の韓国人は助けを欲し、悪巧みなど思っても見ない。そうした他人への信頼により、しばしば韓国人は騙されてしまう。

   では、どうすればよいのか? だからといってインターネットを利用しないわけには行かないし、ひどく疑い深い人達ばかりの社会にするわけにも行かない。もちろん、もっと韓国人が注意深くなることは必要だろう。しかし、よくあるように、こうした韓国社会の短所は、今回の場合は詐欺師に騙されやすいという短所は、彼らの長所の延長でもあるのだ。とはいえ知らない人から電話があった場合、初めから疑ってかかるのが当たり前になっているような、世界の多くの国々にとっては、韓国社会は、やはりうらやましいと言わざるを得ない。

   アンドレイ・ラニコフ.

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