2014.10.22 , 16:32

 中国に「キーン・ソード(鋭い剣)」を向ける日米

 中国に「キーン・ソード(鋭い剣)」を向ける日米

日本と米国は11月8-19日にかけて、日本の南西沖で離島防衛を想定した合同演習を行う。地政学問題アカデミーのコンスタンチン・シフコフ第一副所長は、日米合同演習「キーン・ソード(鋭い剣)」について、南シナ海の諸島を巡る日本と中国の領有権争いの緊迫化を考慮した場合、公に対中国を意識したものだとの見方を表している。

キーン・ソード」には、自衛隊と米軍から4万人以上、艦艇25隻、航空機260機が参加する。なお、キーン・ソード」は、中国の上海で開かれるAPEC首脳会議と開催時期が重なる。中国は昨年、演習は明らかな挑発行為であると考え、中止を求めた。だが米国と日本は、中国の立場を受け入れなかった。シフコフ第一副所長は、中国は今、新たな軍事・政治的圧力にさらされているとの考えを表し、次のように語っている。

「これは、島が占拠された場合を想定した合同演習である一方で、係争諸島の防衛で日本と一緒に行動するという米国の決意を中国にみせつけるためのものでもある。恐らく中国は、島に対する自国の主権が記された外交文書で対抗するだろう。演習海域には、軍事的な諜報活動を実施したり、旗をデモンストレーションするために、中国の船舶が数隻出現する可能性がある。」

諜報活動は、同地域における「軍事的苛立ち」が悪化する原因の一つとなっている。朝日新聞は10月22日、「中国の衛星攻撃能力の向上などで、宇宙空間で安全保障上の脅威が高まっていることを懸念」し、日米が宇宙の監視で連携を強化すると報じた。

地域で軍事対立が高まっていることを受け、21日、日本海沿岸の京都府京丹後市の米軍経ケ岬通信所に、米軍の高性能早期警戒レーダーが搬入された。レーダーの設置は、2ヶ所目となる。社会政治研究センターのウラジーミル・エフセエフ所長は、米国防総省は中国を封じ込めるために、アラスカからオーストラリアまで広がるMD(ミサイル防衛)システムを構築しているとの見方を示し、中国はこのようなシステムの展開に異常な反応を示すだろうと指摘し、次のように語っている。

「中国は、自国の長距離ミサイルの強化を余儀なくされるだろう。なお、中国が最も懸念しているのは、海上配備型のMDシステムだ。これは、『イージス』システムを搭載した駆逐艦だ。イージス駆逐艦は、日本や韓国が保有している。また、オーストラリアのためにも建造されている。イージス駆逐艦は、高度250キロの中国の弾道ミサイルを迎撃することが可能だ。これに対して中国は、移動式ミサイルシステムの数を増やしたり、発射サイロを内陸へ移動したり、大陸間弾道ミサイルの保有量を増やす可能性がある。」

米ミサイル防衛局は現在、中国の弾道ミサイルの発射をより正確に追跡するために、東南アジアに3ヶ所目のレーダーを配置する可能性を検討している。3ヶ所目のレーダーは、フィリピンに配置される可能性がある。

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