集団的自衛権の獲得で日本の安全保障は危険にさらされる

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日本の国会は集団的自衛権法案の審議を9月まで見送ることを決めた。先の計画では同法案の審議は6月24日までに終了することになっていた。ただし法案反対者らは、審議見送りによって抗議行動を中断することは考えていない。

ラジオ「スプートニク」は平和運動体「とめよう戦争への道! 百万人署名運動」本部のメンバー、先崎有紀子さんへ特別インタビューを行った。センザキさんは、日本人社会は集団的自衛権法案が承認されることで日本の安全は脅威にさらされるという警戒感を持っているして、次のように語っている。

Q: 集団的自衛権を導入した場合、日本にどういう危険性が生じるか?

A:危険というよりも、この集団的自衛権とは今までの日本の在り方を大きく変えてしまうのでそれが危険ということになります。具体的には、日本は武力の行使、つまり戦争行為を外に向かっては行なわないことを確認してきた国ですが、それが解禁になってしまうことが、今回の集団的自衛権の行使の危険性です。

Q:中国、韓国のマスコミ、市民はこの集団的自衛権の法案に注視しています。両国の市民は日本で集団的自衛権の法案が承認された場合、日本の自衛隊は両国に危険性をもたらすと考えています。あなたの意見では中国、韓国の危惧感は正しいですか?

A:危惧感を持つことは理解できます。外から見た場合、危険だと思うのは当然だと理解できます。

Q:国会では野党がこの法案に反対しています。現在、日本は米国の影響、圧力の下にありますが、この法案が通れば米国からの圧力、影響はさらに強くなると懸念されています。あなたはどう思われますか?

A:米国は日本に対し、憲法9条の枠を超えた、さらなる後方支援の依頼をこれより以前からかけていたと思います。ただし日本は9条があるからこれには応じられないと答え続けてきました。ただし、応じられるようになれば、米国には使い勝手がよくなると思います。

ただそれとは別に日本の政府も積極的にそうした道を選び取ろうとしている危険性を私たちは感じています。つまり、米国の圧力を口実にするけれども、日本としては、安倍政権としては米国から言われるから仕方ないというのではなく、自衛隊を今までの枠を超えて行かせたいという欲求があります。これを私たちは危険視しています。

Q:この法案支持者は法案は中国、北朝鮮からの脅威から日本を守るためだと主張しています。あなたはこれらの国は日本にとって脅威だと考えますか?

A:北朝鮮政府は全く詳細が分からないため、危険性を感じるかと言われれば感じます。中国の政府についても、その行為を全面的に支持はできないという気持ちはあります。ただそのことと、日本政府がこれを口実に脅威を煽って今回の安保関連法、集団的自衛権の行使をやろうとすることは、別だと考えています。

Q:今日の国会では、集団的自衛権の審議を9月まで延長することが決まりました。9月までの猶予期間にあなたは何らかの抗議行動を行いますか?

A:もちろん全面的に抗議行動を行なっていきます。具体的には私たちの運動はこの法案の危険性を署名運動を通じ、広く知らせることにあります。今、新たなパンフレットを作り始めていますが、そうしたものによって現政権が本当は何をしようとしているのかを暴くものを作って広め、一人一人がもっと反対の声を上げていくようにしたいと思っています。

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