日本よ、F35戦闘機も買います、露中とも仲良くしますというのは、矛盾では?

© Flickr / US Air ForceF-35
F-35 - Sputnik 日本
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日本の抱える計画には第1に、領土問題を解決し、平和条約を解決してロシアとの関係改善することが掲げられているが、第2の計画では米国の戦闘爆撃機F35を買い上げ、自国領土に配備することになっている。

狂った世界は、核戦争の準備か? - Sputnik 日本
狂った世界は、核戦争の準備か?
これについて、モスクワ国際関係大学、国際調査研究所、上級研究員のアンドレイ・イヴァノフ氏は次のような見方を表している。

「ロシアと良好な関係にある日本にバカ高いF35が果たして必要なのか? ロシアは日本に攻撃しようとは絶対にしていない。ロシアは第2次世界大戦の結果を尊重しており、その結果、サハリン南部と南クリル諸島を再び管轄下においたが、北海道は日本の固有の領土としてこれを占領しようとはしなかった。日本のマスコミのよく言うクリミア『併合』は、ロシアの攻撃性と拡張を証明するものにはなりえない。なぜならクリミア半島は過去何世紀もの間、ロシアの領土であったのであり、その住人は主にロシア人で、彼らこそがクーデターのカオスで汚れされたウクライナから離れて、ロシアの懐に戻ることを望んだからだ。

ところでロシアの対空防衛スキルと最新のスホイ35、ミグ35、ツポレフ50の性能を考慮した場合、米国防総省が大々的に宣伝する最新の米航空機を購入するというのはドブに金を捨てるに等しい。おそらく日本の防衛省でもこれはわかっているのだろう。だからバカ高いおもちゃのF35は日本の軍部にとっては、ここ数年尖閣諸島を要求して日本を威嚇する中国からの防衛に必要なのだろうと思う。だが中国だって、ロシアから最新の対空防衛システムや航空機を購入できるのだ。そうなればF35は中国に対抗する手段にすらならない。

米国のミサイル防衛システム - Sputnik 日本
米国のミサイル防衛システムの脅威下に置かれた朝鮮半島
こうなると誰かさんとの間の領土問題を解決する最良の方法は軍備ではない。だが中国との対話は今のところあまりうまく行っていない。それに比べ、ロシアの方は日本とはどんな難しいテーマでも話し合う構えなのだ。このため今年5月、安倍氏がソチに行こうとしているのはこのリゾート地でプーチン大統領と露日の二国間関係を話し合おうとしているからだ。安倍氏は既に、ロシア大統領と会談し、平和条約と「北方領土」、つまり南クリル諸島の問題の進展を得たいという声明を再三にわたって表している。これにプーチン大統領も何度も、対日関係はロシアにとって非常に重要だと語り、平和条約の一日も早い、互恵的解決が行われることに賛同を示している。しかもロシアも日本もこの「互恵的解決」を見つけることが、いやはや、そんなに簡単なお話ではないことは重々承知しているのだ。それでも安倍氏はロシアに行くだけではない。あらゆる場所でも、領土論争の一日も早い解決を期待すると声明を表し続けており、まるで自らの手で自分を困難な状況に追いやることを恐れていない。

安倍氏はナイーブわけでも経験に乏しいわけでもない。つまり彼がこう行動したということは論理があるということになる。つまり、思い切った予想をするならば、ロシアと領土問題を解決する構えだと豪語したことはつまり、米国を前にしてプーチン大統領との会談を正当化するために必要だったからではないのか。その米国はここ数週間、ロシアとの協力の凍結を解除したが、それでも他の国にはこれを行うことを許していない。実際、安倍氏にはラジカルに対露関係を改善する必要があるのかもしれない。ところでこれが成立すれば、中国ともずっと話はつけやすくなるはずだ。なぜなら日本がF35を軍備しようとも、米国と軍事同盟を築いていようとも、そんなことは中国との話ではシリアスな論拠とはみなされないし、相手がロシアとなれば、なおさらの話だからだ。」

 

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