東芝は「ロシア郵便」の利益増進を成功裏に手助けした

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「ロシア郵便」 - Sputnik 日本
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読売新聞は「ロシア郵便」がここ最近収めた成功について読者に紹介した。ソ連時代、この国営企業は、郵便の遅配・誤配などによりしばしば批判されたものだ。しかし、その仕事の質が急激に改善された。それに貢献したのは、ほかでもない日本の東芝である。

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ロシア郵便、東芝の技術導入で配達能力が大幅改善
ここ数年、携帯電話のカバーやパソコン用のアクセサリー、髪の毛のためのリボンや衣料品など細かい商品を、その安さと利便性のために、インターネット・ショップを通じて中国に注文するロシア人の数が急激に増大した。ロシア・インターネットショップ協会の資料によれば、2012年、インターネット市場における売り上げは4050億ルーブルだったが、昨年2014年は7600億ルーブルにまで伸びている。その際、小包が送られてくる先は、90%が中国である。この事は、国際郵便の仕分け作業に大きな問題を引き起こした。当然「ロシア郵便」は、郵便小包の仕訳を中心とする改革問題に直面した。

まず「ロシア郵便」大改革の一つの目玉となったのは、様々な形そしてサイズの小包を類別できる能力を持った東芝製の最新の仕分け装置の購入だった。東芝の機械が導入される以前「ロシア郵便」では、手作業で郵便物の仕分けを行っていた。つまり人がアドレスを確認して、しかるべき籠に入れるわけだ。それ故、仕訳と発送には一週間かかった。しかし現在では、このプロセスは約16時間で済む。

「ロシア郵便」の国際郵便交換所は、モスクワ南西部のヴヌコヴォにあり、そこでロシアのどの地域に発送するのか仕分けが行われている。現在「ロシア郵便」の新しい建物内では、自動コンベアーのついた巨大な仕分け装置3台が稼働している。住所そのほかの情報は、バーコードで保管される。東芝製の仕分け装置を利用することで、小包配達が著しく改善され、しかるべき日までに小包の65%が届くようになった。昨年などは、その比率が93%にまで上がっている。

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バックエンド分野での露日協力は信頼性、予見性の高い市場ソリューションが策定されれば可能
モスクワで働くスヴェトラーナ・ホロシェフスカヤさんは、毎月、インターネット・ショップを通じて中国から商品を購入しているが、発送サービスの質に満足している。ロシアのインターネット・ショップの利用者に行った調査では、中国からの品物は、数年前には、届くまで3か月もかかったが、今では2週間以下で届くという。皆、まるでこれまでとは違った会社が、郵便物を取り扱っているようだ、との印象を持っている。

東芝の新しい技術を利用したおかげで、2015年全体で「ロシア郵便」の純利益は、28%も増加した。同社は、1億2800万もの国際郵便物を処理したが、その数は、2014年度よりも64%も多い量だった。一方利用者からのクレームは、絶えず減少傾向にある。それ故「ロシア郵便」は近く、モスクワの国際郵便仕分けセンターのために4台目の仕分け装置を購入する計画を立てている。それ以外に「ロシア郵便」は、ロシア全土に同様の仕分けセンター網を作り出すことも計画中だ。

すでに今年第1四半期「ロシア郵便」の利益は、18%伸びた。同社の2014年から2015年の仕事ぶりを総括するならば、「ロシア郵便」は、国から直接補助金を受け取ることなく、効率的に活動し利益を上げることができたと、はっきり言うことができる。

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