夢の可視化:JAL機内誌によれば「クリルは日本のもの」

© Flickr / Norio NAKAYAMA夢の可視化:JAL機内誌によれば「クリルは日本のもの」
夢の可視化:JAL機内誌によれば「クリルは日本のもの」 - Sputnik 日本
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ロシア最大の航空会社「アエロフロート」には「夢は叶う!」とのスローガンがある。それが日本の最大手航空会社日本航空に非常に気に入ったようだ。クリルを緑色で塗った地図が載る機内誌の製作者は、このスローガンと、夢の可視化に関する大衆心理学の提言で武装した以外の何ものでもない。

JALの子会社日本トランスオーシャン航空機内誌の地図の写真を23日フェイスブックで取り上げたのはサマラの作家でショーマンのアレクサンドル・グチン氏だ。「言うまでもなく名前は明かさないが、そしてこの件に名前は関係ないが、ある友人がいる。最近彼はよくアジアに行く。先日は日本に行った。たくさんお土産を持ち帰った中で私が特に気になったのは日本トランスオーシャン航空の機内誌だ」。

ロシアのネットユーザーはこれに関心を寄せないではいなかった。ブロガーらは即座に情報を拡散、権威あるロシアの実務紙「ヴズグリャド」もこれを取り上げた。

反響の大きさを見て取ったグチン氏はサイトChange.org で署名集めを開始した。

そこには次の文句が書かれている。「我々はこれをロシア連邦の一体性とその市民に対する無尊敬の示威行動であると考える。最悪なのは日本トランスオーシャン航空の親会社である日本航空がロシア市場で営業していることだ。つまり、同社はその法律と市民を侮辱しているところの国で金を稼いでいるのだ。我々は外務省に対し、日本側に抗議通牒を行うよう求める。ロスアヴィアーツィヤに対しては、日本航空がロシア市場で営業するのを禁じるよう求める」。

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現時点で1万2000の署名が集まっている。1万5000を超えるとロスアヴィアーツィヤ、外務省、連邦観光庁の審査にかけられる。

多くが署名にコメントを寄せている。笑えるもの、憤慨しているもの、中には礼儀を欠くものも。いくつかを紹介する。

「航空会社は明らかにナヴィゲーションに問題を抱えている。このような航空会社は明らかに安全なフライトを実行できない」

「ロシアで営業しているビジネスはロシアの法律を守りロシアの国と民衆の意見を尊重すべきだ」

「第二次世界大戦の結果の見直しに反対だから署名する」

スプートニクは日本航空とロスアヴィアーツィヤに公式なコメントを求めた。明日までの返答を期待しており、我々のサイトで公開する。

また我々はこの事件に関して意見をコメントや我々の世論調査で表明するよう読者らに呼びかける。

​現時点でクリル諸島の帰属について日本が異論を唱えているが、公式には諸島はロシアの領土の一部である。クリルにはロシアの国民が住んでおり、ロシアの法律が効力をもっている。最近になってクリルの帰属と平和条約締結に関するロシアと日本の当局同士の交渉プロセスが再び活発化した。プーチン大統領と安倍首相の次の会談は9月2-3日開催の東方経済フォーラムで行われる。また、プーチン大統領の日本訪問も準備されている。両国関係の長年の問題を解決する道でようやく前進が期待された中での地図の一件は挑発として目に映り、大きな遺憾の念を呼ぶ。

著者の意見は必ずしも編集部の立場と一致してはいません。

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