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国連総会70年 印象深い演説を振り返って

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27日からニューヨークの国連本部で、第70回国連総会が幕を開ける。その間、世界中の国家元首や最高指導者がニューヨークに集まる。ラジオ・スプートニクは、これまでの国連総会で、多くの人々の記憶に鮮明に残った演説の数々を振り返ってみたい。

27日からニューヨークの国連本部で、第70回国連総会が幕を開ける。その間、世界中の国家元首や最高指導者がニューヨークに集まる。ラジオ・スプートニクは、これまでの国連総会で、多くの人々の記憶に鮮明に残った演説の数々を振り返ってみたい。

© AP Photo国連総会で最も長い演説をしたのは、キューバの指導者フィデル・カストロ議長だ。それは4時間29分に及んだ。1960年9月26日の事だった。カストロ議長は、キューバ革命の真の意味、彼が率いる政府が始めた改革の本質を説明し、さらに米国に対し、一人前になろうとしている国を攻撃しないよう警告し、米国とキューバの関係が悪化した真の原因を明らかにした。
フィデル・カストロと国連史上最長の演説 - Sputnik 日本
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国連総会で最も長い演説をしたのは、キューバの指導者フィデル・カストロ議長だ。それは4時間29分に及んだ。1960年9月26日の事だった。カストロ議長は、キューバ革命の真の意味、彼が率いる政府が始めた改革の本質を説明し、さらに米国に対し、一人前になろうとしている国を攻撃しないよう警告し、米国とキューバの関係が悪化した真の原因を明らかにした。
© AP Photo1960年10月12日、国連総会では、ソ連代表団が提出した植民地システム撲滅問題が討議されていた。その際、フィリピンのスムロン代表が登壇しソビエト国家こそ「強制収容所」であると非難した。同時通訳でそれを聞いたソ連共産党中央委員会第一書記ニキータ・フルシチョフは、激昂し、発言しようと手を挙げたが、議長を務めていたアイルランドのボールドウィン代表は、フルシチョフ第一書記の求めに気が付かないふりをした。そこで堪忍袋の緒が切れた第一書記は、自分の靴を脱ぎ、それを机に打ち付けて抗議を示した。そうして初めてボードフィン代表は、第一書記に発言の機会を与えたのだった。この「靴のエピソード」は、記録フィルムには残されていないが、長い間、世界のマスコミで語り継がれている。
フルシチョフ第一書記と靴 - Sputnik 日本
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1960年10月12日、国連総会では、ソ連代表団が提出した植民地システム撲滅問題が討議されていた。その際、フィリピンのスムロン代表が登壇しソビエト国家こそ「強制収容所」であると非難した。同時通訳でそれを聞いたソ連共産党中央委員会第一書記ニキータ・フルシチョフは、激昂し、発言しようと手を挙げたが、議長を務めていたアイルランドのボールドウィン代表は、フルシチョフ第一書記の求めに気が付かないふりをした。そこで堪忍袋の緒が切れた第一書記は、自分の靴を脱ぎ、それを机に打ち付けて抗議を示した。そうして初めてボードフィン代表は、第一書記に発言の機会を与えたのだった。この「靴のエピソード」は、記録フィルムには残されていないが、長い間、世界のマスコミで語り継がれている。
© AP Photo1974年11月13日、パレスチナ自治政府初代ヤーセル・アラファート大統領の演説
1974年11月13日、パレスチナ自治政府初代ヤーセル・アラファート大統領の演説 - Sputnik 日本
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1974年11月13日、パレスチナ自治政府初代ヤーセル・アラファート大統領の演説
© AP Photo / Marty Lederhandler1974年11月13日、パレスチナのリーダー、ヤセル・アラファト議長は、非同盟諸国の要請により国連総会に初めて招かれ演説した。その中で、議長は「シオニズムは人種差別の一形態だ」と明言した。そして1年後、国連総会は決議を採択し、シオニズムを人種差別と認める決議を採択したのだった。しかし、1991年、東欧で相次いで共産主義政権が崩壊した後、米国とイスラエルの要求により、この決議は取り消されてしまった。
ヤセル・アラファト - Sputnik 日本
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1974年11月13日、パレスチナのリーダー、ヤセル・アラファト議長は、非同盟諸国の要請により国連総会に初めて招かれ演説した。その中で、議長は「シオニズムは人種差別の一形態だ」と明言した。そして1年後、国連総会は決議を採択し、シオニズムを人種差別と認める決議を採択したのだった。しかし、1991年、東欧で相次いで共産主義政権が崩壊した後、米国とイスラエルの要求により、この決議は取り消されてしまった。
© Screenshot: Youtube/ReaganFoundation1987年9月21日、第42回国連総会で、米国のロナルド・レーガン大統領は、世界各国の意見の違いを解決できる主要なファクターとして「エイリアンの脅威」を持ち出した。レーガン大統領が、エイリアンについて触れたのは、この時ばかりではない。彼の側近達は、大統領のそうした考えに様々に反応したが、当時国家安全保障担当大統領補佐官を務めていたコリン・パウエル氏は、大統領の公式発言からそうした部分を削除しようと試みた。
ロナルド・レーガンとエイリアンの脅威 - Sputnik 日本
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1987年9月21日、第42回国連総会で、米国のロナルド・レーガン大統領は、世界各国の意見の違いを解決できる主要なファクターとして「エイリアンの脅威」を持ち出した。レーガン大統領が、エイリアンについて触れたのは、この時ばかりではない。彼の側近達は、大統領のそうした考えに様々に反応したが、当時国家安全保障担当大統領補佐官を務めていたコリン・パウエル氏は、大統領の公式発言からそうした部分を削除しようと試みた。
© AP Photo / Ed Betz国連総会の演説の中で最も印象が鮮烈だったものの一つに、ベネズエラのウゴ・チャベス大統領の2006年の演説がある。大統領は登壇し「ここには悪魔がやってきた」と述べた。その後彼は、その悪魔とは米国大統領のジョージ・ブッシュ・ジュニアであると説明した。米国大統領は、チャベス大統領が登場する前日演説し、檀上から自国の政策を正当化したばかりだった。発言時間は15分だが、チャベス大統領は約1時間、演説を続け、自分に靴を投げないよう頼みながら、最後まで話をさせてくれるよう求めた。その際、大統領は、演説の中でかなり多くの部分を、彼の言葉によれば「世界を救済可能な」社会主義の途上にある南米の革命的変革に割いた。
ウゴ・チャベスと国連の「悪魔」 - Sputnik 日本
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国連総会の演説の中で最も印象が鮮烈だったものの一つに、ベネズエラのウゴ・チャベス大統領の2006年の演説がある。大統領は登壇し「ここには悪魔がやってきた」と述べた。その後彼は、その悪魔とは米国大統領のジョージ・ブッシュ・ジュニアであると説明した。米国大統領は、チャベス大統領が登場する前日演説し、檀上から自国の政策を正当化したばかりだった。発言時間は15分だが、チャベス大統領は約1時間、演説を続け、自分に靴を投げないよう頼みながら、最後まで話をさせてくれるよう求めた。その際、大統領は、演説の中でかなり多くの部分を、彼の言葉によれば「世界を救済可能な」社会主義の途上にある南米の革命的変革に割いた。
© AP Photo / Julie Jacobson国連総会の演説の中で最も印象が鮮烈だったものの一つに、ベネズエラのウゴ・チャベス大統領の2006年の演説がある。大統領は登壇し「ここには悪魔がやってきた」と述べた。その後彼は、その悪魔とは米国大統領のジョージ・ブッシュ・ジュニアであると説明した。米国大統領は、チャベス大統領が登場する前日演説し、檀上から自国の政策を正当化したばかりだった。発言時間は15分だが、チャベス大統領は約1時間、演説を続け、自分に靴を投げないよう頼みながら、最後まで話をさせてくれるよう求めた。その際、大統領は、演説の中でかなり多くの部分を、彼の言葉によれば「世界を救済可能な」社会主義の途上にある南米の革命的変革に割いた。
ウゴ・チャベスと国連の「悪魔」 - Sputnik 日本
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国連総会の演説の中で最も印象が鮮烈だったものの一つに、ベネズエラのウゴ・チャベス大統領の2006年の演説がある。大統領は登壇し「ここには悪魔がやってきた」と述べた。その後彼は、その悪魔とは米国大統領のジョージ・ブッシュ・ジュニアであると説明した。米国大統領は、チャベス大統領が登場する前日演説し、檀上から自国の政策を正当化したばかりだった。発言時間は15分だが、チャベス大統領は約1時間、演説を続け、自分に靴を投げないよう頼みながら、最後まで話をさせてくれるよう求めた。その際、大統領は、演説の中でかなり多くの部分を、彼の言葉によれば「世界を救済可能な」社会主義の途上にある南米の革命的変革に割いた。
© AP Photo / Seth Wenig2009年9月23日、リビア革命の指導者ムアマル・カダフィ大佐は「政治的封建制」に反対し、国連安全保障理事会の常任理事国だけでなく、すべての理事国に拒否権を付与するよう求めた。彼は又「リビアは、国連決議に従う義務はない」と述べ、国連憲章の冊子を投げ捨てるパフォーマンスをした。カダフィ大佐は、カストロ議長には劣るものの、2時間以上も演説を続けた。そのためリビア人通訳は耐え切れずに、1時間ほどで意識を失い昏倒する騒ぎとなり、国連本部のアラブ語通訳グループのチーフが、急遽通訳を受け継ぐというハプニングが起きた。
ムアマル・カダフィと「全理事国拒否権」 - Sputnik 日本
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2009年9月23日、リビア革命の指導者ムアマル・カダフィ大佐は「政治的封建制」に反対し、国連安全保障理事会の常任理事国だけでなく、すべての理事国に拒否権を付与するよう求めた。彼は又「リビアは、国連決議に従う義務はない」と述べ、国連憲章の冊子を投げ捨てるパフォーマンスをした。カダフィ大佐は、カストロ議長には劣るものの、2時間以上も演説を続けた。そのためリビア人通訳は耐え切れずに、1時間ほどで意識を失い昏倒する騒ぎとなり、国連本部のアラブ語通訳グループのチーフが、急遽通訳を受け継ぐというハプニングが起きた。
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