フリードマン氏は、EUの任務は失敗したとの考えを表し、EUにそれに代わる別の任務が与えられることはないだろうとの見方を示している。
フリードマン氏によると、移民危機は欧州統合の失敗を明確に反映している。なぜなら欧州諸国は、自分たちの間で合意することもできず、問題を解決するための共通の戦略を見つけることもできない状態にあり、それはまず、EUにはもはやいかなる権限もなく、加盟国は政治的影響力も持っていないために起こっているという。
フリードマン氏は、「EUの将来はたくさんの疑問を呼んでいる。すでに今、EUは何らかの重要な決定を承認することができない。加えてEUは、自分たちの解体についての決定も下すことができない状態になるだろう」と指摘した。
フリードマン氏は、恐らくEUでは、今考えられているようなことが起こるだろうと述べ、それは、欧州諸国が近いうちにもEUに全く関心を払わなくなるということだと指摘した。フリードマン氏は、次のように語ったー
「欧州の機関は博物館のようだ。そこを従来通り訪れることは可能であり、機能はし続けるが、重要な役割を果たすことは一切ない」。
フリードマン氏は、恐らくEUがなくなるということはないものの、EUが政治プロセスから完全に去り、近いうちにも忘れ去られる可能性はあるとの見方を示した。