核兵器は減少 一方で保有国は近代化進める

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世界の核兵器の総数は減少中だが、核保有国は近い将来にそれを廃棄する予定はなく、核兵器の近代化を推し進めている。スウェーデンのストックホルム国際平和研究所(SIPRI)が核軍備に関する報告書を発表した。

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報告書によると、今年1月時点で露米英仏中とインド、パキスタン、イスラエル、北朝鮮の計9カ国が保有する核兵器はおよそ計1万3865個。前年の1万4465個から600個減少した。このうち3750個は運用ユニットで展開され、およそ2000個は高く使用可能な状態にある。

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SIPRIは核兵器の総数減少が主に、全体の9割以上を保有する露米が削減を続けたためだと指摘。露米は新戦略兵器削減条約(新START)に沿って戦略核を減らしながら、一方的な削減も行っている。

昨年、露米は指定された期限までに新STARTの削減限度を達成したと発表した。同条約は2021年に期限を迎えるが、延長は協議されていない。露米の政治的、軍事的不一致を受け、さらなる削減の見込みはますますありそうもなくなってきている。

報告書は、露米には核弾頭と、ミサイルや航空機による核弾頭の運搬手段の更新と近代化に向けた潤沢な予算の計画があると指摘する。昨年、米国防総省は新たな核兵器を開発、その他兵器を近代化し、その役割と実用的な性能を高める計画を採択した。

その他保有国が持つ核兵器の総数は露米を大きく下回るが、これら保有国は新型システムを開発しているか、すでに配備しているか、開発の方針を表明している。

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