戦勝記念を祝うモスクワ

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上空を飛ぶ軍機が戦勝記念の年を表す数字、「70」を描いた。」 - Sputnik 日本
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今日、ロシアでは戦勝記念日が祝われている。祝賀行事の中でも中心的なイベントであったのはモスクワで行われた史上最大の軍事パレードだった。パレードは1万6千人を越す軍人が参加して行われている。

戦勝記念パレード - Sputnik 日本
戦勝記念パレード
プーチン大統領は軍事パレードで演説したなかで、「ヒトラーの起こした騒ぎは全世界にとって痛ましい教訓となった。ところが今、歴史は再び警戒を呼びかけている。排他性という思考が最もひどい流血の戦争を引き起こしたことを忘れてはならない」と語った。

大統領は、「国際協力の基本原則がここ数十年でますます無視されるようになったと指摘した。
「一極的世界を構築しようという試み、強力な陣営を作ろうとする考えが横行している。これらすべてが世界の発展を不安定化させている。このため、我々に共通する課題はあらゆる国家に等しく安全を保障するシステムの構築だ。」

プーチン大統領は、これが成されてはじめて、地球の平和と平穏が保障されると語っている。

パレードは歩兵パレード、軍事機器の行進、そして軍用機の航空ショーの3部構成で実施。赤の広場での戦勝パレードにはアゼルバイジャン、アルメニア、ベラルーシ、カザフスタン、キルギス、タジキスタン、インド、中国、モンゴル、セルビアと外国の兵士らも参加した。赤の広場では戦争当時のものから最新の、また将来的なモデルまで約200機の軍事機器が披露された。なかでもT34は大祖国戦争の伝説となった戦車。T34は世界中で、当時の中型戦車としては最良のものと認められている。また最新戦車T14「アルマータ」もお目見えした。新型戦車の主たる特徴は無人塔砲と戦闘部分とは分けられている乗員用の装甲カプセルだ。このスキームによって戦車が破壊されても乗員が生き残る確率は格段に上がった。

赤の広場上空をロシア空軍機が飛行 - Sputnik 日本
モスクワでの戦勝記念日の軍事パレード
ロシアの戦車のなかでは一風変わっているのはT14の塔砲もそうだ。これは様々な角度で溶接された数層の装甲パネルから出来ている。特殊カバーのおかげで感熱、レーダースペクトルの監視網で発見される確率が格段に下がった。この他、塔砲は全面から爆発反応装甲の新型複合体によって覆われている。キャタピラーとボディーもかなり強力な爆発反応装甲を有している。戦車にはおびただしい数の光電子装置が設置されており、これが塔砲、ボディーの周囲を覆っている。そのなかにはファイヤーコントロール、夜間視界用装置、高度解析のビデオカメラも含まれている。塔砲に取り付けられた機関銃は装甲カプセルからの遠隔操作が可能。125ミリ口径の滑腔砲(かっこうほう)は命中率の高さで群を抜いている。

軍事パレードの上空部分は140機を越す軍用機、ヘリコプターが参加して行われた。この数は昨年より2倍も多い。爆撃機ツポレフ160から演習用軍機Yak130まで、世界の軍用輸送ヘリコプター、ミー26から多目的ヘリコプターの「アンサットU」まで、総計でロシア空軍で活躍する20種を越す軍事機器が披露された。
モスクワの祝賀行事には各国、各政府の首脳が参加した。そうしたなかには中国の習国家主席、朝鮮民主主義人民共和国議会のキム・ヨンナム議長、ベトナムのチュオン・タン・サン国家主席の姿があった。

 

 

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