米国防総省 ロシアの「キラー衛星」対策に50億ドルを要求

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ニューヨーク市に拠点を置いている、米国のビジネスや技術ニュースの専門ウェブサイト The Business Insider.によれば、米国とロシアあるいは中国との間で起こり得る紛争を想定し、米国空軍は、人工衛星を攻撃したり守ったりするシステムの開発及び導入費50億ドルを求めた。

所謂「宇宙軍拡競争」における米国の主要なライバルとして、名前が挙がっているのは、ロシアと中国で、GPSや通信衛星の作業が妨害されたり、米国の宇宙管制センターあるいは「対衛星用ロケット」や「キラー衛星」打ち上げに対しサイバー攻撃を受ける可能性があるとの警告がなされている。

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米国空軍が不安を感じるようになった理由の一つは、2014年にロシアが打上げた3基の通信衛星と、高い軌道からより低い軌道へと移動でき、他の人工衛星などに接近可能な宇宙機器だ。

中国は、すでに2007年に、自国の対人工衛星用ミサイル実験を開始したが、当時それを用いて、稼働しなくなった自国の人工衛星を破壊した。
なお米空軍宇宙軍団のジョン・ハイト将軍は、米国の軍事宇宙システムが弱体化する可能性があるとの危惧は、すでに大統領に報告済みであると述べた。

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