ノヴォシビルスクの研究所、日本におけるリニアコライダー建設に参加か

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ノヴォシビルスクを拠点にもつロシア科学アカデミーシベリア支部各物理研究所が日本におけるリニアコライダー建設に参加する可能性がある。ダークマターの組成を研究するための施設だ。しかるべき国際合意の締結が目指されている。同研究所のワレリイ・テリノフ主任研究員が明かした。 氏は以下のように語った。

研究室 - Sputnik 日本
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リニアコライダーは、大型ハドロン衝突型加速器に次ぐ、次世代のコライダーだ。リニアコライダーが最初に敷設され、稼動したのは、ノヴォシビルスクだ。のち、プロジェクトはモスクワに移管された。それもペレストロイカが始まると、封鎖された。一方で、世界では、リニアコライダー技術が盛んに推進されていた。しかし、このようなプロジェクトは、一国が単独で実現することは不可能だ。だから我々は、国際プロジェクトに加わったのだ。

国際リニアコライダーの建設プロジェクトは10年来のものだ。当初は欧州への建設が計画されていた。しかし欧州当局は他の学術分野を優先した。いま欧州にかわって有力な建設候補地となっているのが日本である。

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建設の決定がいつとられるのかは不明だ。総工費は100億ドルを下らない。加速器の延長は31kmとなる。
リニアコライダーは、いわゆる「ダークマター」「ダークエネルギー」の研究に非常に有望である。全宇宙の物質またはエネルギーの95%がそのふたつに占められているという、仮想上の物質およびエネルギーである。その存在は理論的にしか証明されていない。

リニアコライダーが大型ハドロン衝突型加速器その他環状コライダーと異なる点は、粒子が環状に走り、速度とエネルギーを高めるのでなく、一本のラインの二つの区画でそれぞれ加速させられる、という点である。これにより、粒子のエネルギーが強まり、粒子同士の相互反応による新しい産物を観測することが出来るという。

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