ロシア、沿バイカル地方を中国に賃貸する

© Sputnik / Evgeniy Epanchintsev / フォトバンクに移行沿バイカル地方
沿バイカル地方 - Sputnik 日本
ロシアの沿バイカル地方当局は農地11万5000ヘクタールを中国に貸与することを決めた。ロシア国民の反応は割れている。

反対派によれば、香港の面積に相当する広さの土地を長期間中国に貸与することは地政学的リスクを伴う、という。49年間の賃借期間、この地に滞在した人たちは、その後も長くロシアに留まることを望むようになるだろう、というのである。こうした発言に対し、駐中国ロシア大使アンドレイ・デニーソフ氏は、沿バイカル地方への中国の「領土拡張」などは出まかせだ、と反論している。中国政府は、「ロシアの領土を奪取することをもくろんでいるのでは」などという疑念を抱かせる僅かな理由も作らないだろう、とデニーソフ大使は語っている。

このように、「ロシアの大地が中国人に占拠される」などといって騒ぎ立てることは、政治的エキゾチズムにしか過ぎない。しかし、中国人が化学薬品をあまりに重用していることへの憂慮については、かなりしばしば口にされている。地元で大地を酷使するような農業を行うことに慣れ親しんだ中国人たちが土地を賃借し、使用した後で、ロシア人に残されるのは、復旧に数十年を要するような不毛の大地だけではないか、と多くの人が懸念している。

中国人が賃借した土地を貪欲に酷使する前例は存在する。ロシアの諸地域もその現場になっている。そう語るのは、イワン・スタリコフ農業博士である。しかし、賃貸契約は、もし一定の条件が満たされるなら、露中双方に利益となるようなものであり、これまでの悪しき前例を理由に契約そのものを拒絶するのは不当である。何よりもまず、賃借人に対し、土壌の肥沃度を維持することを義務付けること。そうした条件を、賃貸契約の条件として明文化することである。しかも、沿バイカルで賃借の対象となる土地とは、長年にわたり利用されてこなかった土地なのである。この間に土壌はよく休み、非常に肥沃な地層が蓄積されているはずだ。同氏はそう述べている。

「中国人が罪作りなのは、ある土地を捕まえて、5-7年の間に高い収穫量を達成してしまい、その対価に自然な肥沃度を減少させてしまうことにある。彼らはそれで悪くない利益を上げる。しかし後に残されるロシアは、土地を癒すために、多額の資金を投じなければならなくなる。相手が中国人とあっては、土壌の肥沃度維持の問題は極めて厳しく追及しなければならない」

イワン・スタリコフ氏によれば、中国の投資を織り込んで、沿バイカル地方に有機農法のクラスターを設置するのも一案である。そこでは鉱物肥料も、植物保護剤も、殺虫剤も、除草剤も、成長促進剤も全面禁止される。ロシアにとって、環境に優しい食品の生産という分野は、極めて将来性のある分野である。ロシアと中国は、もしその協力が文明的なものとなるならば、この方面で悪くない稼ぎを上げることが出来る。農業博士はそう語っている。

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