今日ロシア-ウクライナ-EUの三者会合の枠内で、第三4半期のガス供給価格が話し合われる見込みだ。
29日メドヴェージェフ首相は、7月1日から今後3ヶ月の対ウクライナ供給用ガスの輸出関税確定に関する決議に署名した。首相によれば「ネフトガス・ウクライナ」は、ロシア政府に対し再び、割引を要請してきた。キエフ当局は、2015年から2016年までの暖房シーズン終了まで「冬のパッケージ」の諸条件を維持してほしいと求めたが、原油価格下落の後、ロシア政府は、割引率を下げた。現在、1千立方メートルあたりおよそ40ドルの割引は、ガス代は第二4半期の水準、1千立方メートル当たり$247,17にとどまる。メドヴェージェフ首相は「この価格が、ポーランドなど近隣欧州諸国のガス価格のレベルに合致している」事に注意を促した。
ロシア政府は、キエフ当局にとって欧州でガスを買うのが不利になるよう割引率を計算したが、この問題においてウクライナは、常に経済的理由に従うわけではない。例えば今年4月、ロシア産ガスの価格は1千立方メートル当たり中東産が欧州では280ドルだったのに対し。ずっと安く250ドルだったが「ネフトガス」は中東産を買い入れた。
Argus Mediaのヴャチェスラフ・ミシチェンコ氏の計算では、7月の初めまでに「ガスプロム」の欧州の消費者達が支払う平均ガス価格は、1千立方メートルあたり$248-252だとし「輸送を考慮すれば、ウクライナのリバースビジネスはうまくいかないだろう」と見ている。
又ウクライナ国家科学アカデミー経済・国際関係センターのエネルギープログラムの責任者、ヴァレンチン・ゼムリャンスキイ氏は「キエフ政権は、30%の割引と前の合意の維持を期待していた。ウクライナは不満を持つかもしれないが、当局はこれ以上の割引は無理だと理解するだろう」と述べ、次のように指摘した―
「キエフ当局にとって問題は、他のところにある。もし欧州が、ウクライナに必要な資金の半分しか供与を約束してくれなかったら、地下ガス貯蔵タンクに注入するためのガス代10億ドルをどこで見つけるべきか、という問題である。」
© Sputnik / Vitaly Podvitskiビジネスは私情抜きで
ビジネスは私情抜きで
© Sputnik / Vitaly Podvitski