ウクライナは人権問題に関する国際的な法的枠組みから逸脱

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ウクライナでは議員らがロシアとウクライナ間で結んでいたアゾフ海およびケルチ海峡の使用における協力合意を破棄する法案を議会に提出した。法案はウクライナ議会のサイトに公表されている。

「ロシア連邦とウクライナの間のアゾフ海、ケルチ海峡の使用における協力合意」は2003年末、両国によって締結された。

合意には「貿易船および軍艦、また非商業目的で使われるロシアないしウクライナの国旗を掲げたその他の国営の船はアゾフ海およびケルチ海峡において自由に航行が行なえる」と記載されている。

このほか合意には、合意文書の解釈、適用をめぐるロシアとウクライナ間のあらゆる論争は「協議および交渉手段またはその他、双方が選択する平和的手段で解決される」と書かれている。
ウクライナ政権が協力合意の破棄通告を行なったのはこれが初めてではない。2015年5月、ウクライナはロシアとの間の軍事分野および軍事諜報分野また機密情報の相互保管に関する協力合意の破棄を決めた。

ロシア下院(国家会議)国際問題委員会のプシコフ委員長は、ウクライナの合意破棄についてコメントし、「この決定はウクライナが国民を殺し、人間を絶滅に追いやりうる行動をとったことに関し、罪を追究されることへの免疫をウクライナに与えるためのものだと思う。ウクライナは人権問題に関する国際的な法的枠組みから逸脱しようとしている」と語っている。

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