ユーロ圏の状況、破綻よりもっと危険

© AP Photo / Yorgos Karahalisユーロ圏の状況、破綻よりもっと危険
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ワシントン・ポスト紙の米国人コラムニストのメット・オブライアン氏は、現在のユーロ圏の置かれている状況は破綻よりもさらに危険であり、EU諸国政府は経済困難と取り組むこともできないとの見解を表している。

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オブライアン氏はその裏づけとして、オランダとフィンランドの例を引き、両国経済は過去7年、2008年に破綻を経験したスペインの指標を下回っていると指摘。

オブライアン氏によれば、オランダもフィンランドもEU加盟の段階では経済的には弱小国ではなく、EU圏のルールに全て遵守していた。ところがこれによって両国ともカタストロフィー的な結果を間逃れることはできなかった。オブライアン氏は、これはすべてユーロのなせる業と書いている。

「よりソフトな表現をすれば、欧州中央銀行のマリオ・ドラギ総裁の言ったように『ユーロ通貨は完全なものではなく、傷つきやすい』と言えるだろう。」

オブライアン氏の考えでは、ユーロの問題は、EU圏のいくつかの国は自国内で危機的状況を作り出さないためにユーロを切り下げたり、利率を引き下げたりすることが出来ないことにある。

「ユーロの拘束衣は普通の問題を非常事態的なものに変えてしまう。これがフィンランドの例であり、史上最大の非常事態に達してしまったのがギリシャなのだ。これはルールに従うか、従わないかには因らない。ユーロは気まぐれな神で、悪人も聖人も同じように罰してしまう。」

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