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「神様のお導きとしか言えない」生保のビジネスマンから神父へ

© 写真 : 桜井直哉「神様のお導きとしか言えない」生保のビジネスマンから神父へ
「神様のお導きとしか言えない」生保のビジネスマンから神父へ - Sputnik 日本
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8月2日、ロシア留学経験のある若者を中心とした親睦団体「ロシア情勢懇談会」は、「正教を知る・脱サラ神父の体験的正教論」と題して勉強会を開催した。講師の横浜ハリストス教会・グリゴリイ水野宏神父は、自身の経歴や、日本における正教会の歴史について語った。

現代ロシアには、国教というのは存在せず、憲法で信仰の自由が保障されている。しかし全ロシア世論調査センターによって2010年に行われた世論調査によれば、75%のロシア国民が、ロシア正教を信仰していると回答している。正教はロシア人の生活・文化を知る上で重要な要素だ。日本には、函館のロシア領事館付きのニコライ司祭によって19世紀後半に正教が伝えられた。現在は国内に67の正教会が存在している。しかしキリスト教の他教派であるカトリックとプロテスタントに比べ、日本での正教の認知度はまだまだ低い。日本の正教徒は約8900人である。

グリゴリイ水野宏神父は、早稲田大学政治経済学部を卒業後、大手生命保険会社に勤務した。安定した会社を辞め、神父として生きることになったきっかけについては「神様のお導きとしか、言いようがありません」と話す。水野神父は仏教の檀家に生まれた。キリスト教とは無縁の生活を送っていたが、幼児洗礼を受けたカトリック信者の女性と出会い、結婚をきっかけにクリスチャンになることを決意し、洗礼を受けた。その後偶然にも、新婚旅行でギリシャを訪れた。そこで正教の教会を見学し、カルチャーショックを受けたという。この感銘から、正教会に改宗したいという気持ちがわいてきた。一人で正教会に通い始め、家族との話し合いを経て、1995年に妻と四人の子どもと一緒に改宗した。

神父になることは、人生の選択肢として前々から頭の片隅にはあった。しかし、すぐに踏み出せるものではなかった。そんな折、勤務先の保険会社が他社と合併することになり、希望退職を募り始めた。当時、管理職だった水野神父は、「神父になる夢を叶えるのは今しかない」と、東京正教神学院に入ることを決断。横浜ハリストス教会の信徒でも、既に2人が会社を辞めて神父になっていた。このことも、水野神父を後押しした。この時、正教会に改宗してから10年が経っていた。現在、水野神父はFacebookを使って積極的に情報発信をし、横浜ハリストス教会の情報を公開するとともに、オンラインで寄せられる様々な質問に丁寧に答えている。これで正教に興味を持ち、横浜ハリストス教会を訪れる人が格段に増えたという。

婚約者が正教徒であるため、改宗を前提に勉強会に参加した東京都の内田夕美子さんは、「聖職者の方と直接話せる機会は初めてで、とても勉強になりました。大学でロシア文学を専攻し正教の歴史を学んだものの、日本の近現代における正教会については初めて知りました」と語ってくれた。水野神父との対話は改宗に向けての大きなステップになったようだ。また中央アジア政治史を専門とする東京大学文学部の四年生、李優大さんは「正教がロシアと中央アジア地域に与えてきた影響力について知識はあったものの、教義などには通じていませんでした。教会の中で話を聴くことで、正教を肌で感じられると思い参加しました。特に印象に残ったのは日本に初めて正教を伝えた聖ニコライの物語です。成績優秀だった彼は周囲の反対を押し切り、「東の最果て」である日本に来て、日本人スタッフを中心とした現地密着型の教会を作ろうと努力しました。彼がいなければ日本における正教のプレゼンスはもっと小さかっただろうと思います」と、ニコライ司祭の偉業に思いを馳せていた。

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