「イスラム国」、教義の服装規則に違反で女性に鞭

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「イスラム国」内部の組織で働き、そこから逃亡した3人の女性が、イスラム主義者らがイスラム教の服装の規則を守らなかったことを理由に女性たちを激しく殴打していた事実を明らかにした。

トルコへと逃げ込み、潜伏している女性らは米NBCニュースのインタビューにこたえ、「イスラム国」からの逃亡理由を語った。女性らはイスラム主義者らの復讐をおそれ、顔を隠し、匿名でインタビューに答えている。

「イスラム国」風習警察に務めていたというシリア人女性のドゥアさんは、貧困家庭に生まれたため、サウジアラビア人に2500米ドルで花嫁として売られ、その後、シリアの都市ラッカに暮らしていた。結婚後、半年で夫はテロで死亡。ドゥアさんはイスラム法典の違反した女性に懲罰を与える部署で働くようになっていた。

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ドゥアさんによれば、自分はイスラム主義者らとともに市場や他の公共の場を歩き、化粧をほどこし、全身を覆し、目元だけを出す伝統的なイスラムの服装に華美な装飾を施している女性たちを探し出していた。規範に違反した者には厳格な要求が説明され、それでも再び違反した場合は本部に連行され、過酷な鞭打ち刑を受ける。鞭打ちの刑に使われるのは鞭またはケーブルで、普通は20回打たれるが、もし抵抗を示した場合は40回に増やされる。

ドゥアさんの同僚のウム・アスマさんはトルコに逃れた後、積極的に化粧を施している。アスマさんは他の国から「イスラム国」に参加した女性らにイスラム帝国内の規範を説明する仕事を負っていた。アスマさんは、「イスラム国」に入った女性は、ソーシャルネットの募集係の描くシリアにおけるイスラムの理想の実現化が本物の天国だと聞かされているため、来た当初は幸福感に包まれていると語る。アスマさんは独仏英からシリアにイスラムに対する愛のためだけに来たイスラム教信者の女性たちを見てきたという。

インタビューに答えた3人目の女性のウム・オアスさんは女性に軍事訓練に従事していた。4週間にわたる訓練では米製のピストル「グロック」を使った射撃も行われていたという。
3人の女性はみな口を揃え、自分たちが「イスラム国」を出た理由は日常茶飯事に暴行が行われていたからだと語った。

ドゥアさんは「あいつらは首を切り落とすこともこともできた。そのあと死体をただ地面に放り出し、内蔵もそのまま見えていて、どんな人も、こどもだってその様子を目にしてしまう。こんなことがあまりに多くありすぎた」と語る。

アスマさんは「内臓が飛び出た死体は地面に腐るままに置かれ、それを犬たちが引き裂いていた。歩く人はそのそばを通りすぎなければならず、匂いも当然吸い込むし、切り取られた頭につまずかないようにしなければならない。これは嫌悪の一言だった」と語った。

アスマさんは、イスラム主義者がシリアから追放されたところで、自分たちを地元社会がうけいれてくれるはずもないため、シリアに通常の生活にもどることはできないだろうと語っている。
「イスラム国」の活動はロシア連邦領内では禁止されている。

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