東方経済フォーラム、東のビジネスに挑むロシアの初演の幕が上がる

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9月3日午前、ウラジオストクのルスキー島で東方経済フォーラムが開幕する。フォーラムの準備は劇場の今年の重要な初演が準備されるように進められている。この比較は的を得ている。なぜなら東方経済フォーラムはロシアの東の端で行われるこうした形のフォーラムとしては初めてのものだからだ。フォーラムには実業界の代表、大型投資家、アジア太平洋地域の産業部門の専門家などなど、多数が参加する。

東方経済フォーラム報道部によれば、外国代表団の中で最大を誇るのは当然アジアからの参加者で、中国からは100社を超え、これに日本、韓国が続く。このほかオーストラリア、ブラジル、ベトナム、インド、イスラエル、シンガポール、ニュージーランド、EU諸国からも実業界の代表らがやってくる。さらにフォーラムに大きな関心を表しているのが投資ファイナンシャル、エネルギー、石油ガス化学企業、天然資源の採掘、加工会社だ。

日本からは川崎重工の村山滋社長、丸紅の國分 文也社長、国際協力銀行(JBIC)の前田匡史代表取締役専務取締役、北海道銀行の堰八義博代表取締役などが出席する。こうした人々に対し、極東の新たな投資プロジェクトや協力相互関係の新たな可能性についてのプレゼンテーションが披露される。極東発展省シェレイキン次官によれば、フォーラムでは社会経済発展優先区域、ウラジオストクの自由港の可能性についてプレゼンテーションが行われ、200あまりの投資プロジェクトが様々な形で説明される。最も将来性の高いプロジェクトの選択作業には、「極東およびバイカル地域発展基金」が従事している。

「極東およびバイカル地域発展基金」のアレクセイ・チェクンコフ代表はフォーラム開幕を翌日に控え、状況についてラジオ「スプートニク」からのインタビューに次のようにコメントしている。

「投資プロジェクトとは何か? これは資金を常に収入を得る資本へと変える可能性を示す。もちろんこうした構想の裏にはかならず何らかの人物やグループが存在している。これを我々はプロジェクトの『機関車』と呼んでいる。

『機関車』はロシアのものであっても、外国のものであってもいい。明確に練られたプランと何らかの資本、土地をもった外国の『機関車』は今日の時点ではない。

ロシアの『機関車』はある。だがその数は十分ではない。極東に必要なのは賢い、企業的発案であり、それはあらゆる側面で具体的なプロジェクトと形を変えるものでなければならない。

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極東のプロジェクトに向けられる投資家らの関心はある。しかもその関心は非常に大きい。そのため我々としては基本的な課題は資金のポテンシャル・エネルギーを資本の動力に変えていくことにあると考えている。フォーラムがこの作業においてわれわれの一助になることを期待している。

アジアの投資家は発案をつくるのではなく、やってきて、何が彼らに必要なのかを語る。たとえば中国には食糧、水、加工済み、未加工両方の資源が必要だ。 日本人はエネルギーが必要だという。

ビジネスと市場はこの要請にこたえるものでなけれはならない。この意味で私はフォーラムを、そして東の発展を非常に楽観的に捉えている。私は長年にわたりアジアの発展の経験を研究してきたが、ここ20年で行われたブレイクスルーには感銘を禁じえない。このエネルギーの一端をつかみ、それを極東ロシアの優先発展へとぜひ形に変えていきたいものだと思う。」

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