ロシアとイランをシリア内戦に引き込もうとする試み再び

© AFP 2022 / Angelos Tzortzinis移民
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スコットランドのニコラ・スタージョン首相は、ロシアやイランを含めた重要な地域大国参加のもとで、欧州における移民危機調整を模索する必要性を訴えた。

スタージョン首相は「どの国も単独で、現在の移民の大量流入問題を調整する事などできない。共同のアプローチを作成するため、各国は努力を一つにまとめるべきだ」と指摘し「我々の行動を調整して初めて、これまで見た事もない規模の危機に対する、しかるべき答えを見つけることができるだろう」と強調した。

しかし一体どのように、現在形成された状況の中でイランは、危機調整のプロセスに参加できるというのだろう? そもそも西側のリーダー達は、イランに何を期待しているのだろうか?

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イランの政治学者で、中東・アラブ諸国問題の専門家、ホセイン・ルイヴァラン(Hossein Ruyvaran)博士に意見を伺った-

「今西側が我々に言っている事は、言うまでもなく、政治的な裏があると私は確信している。マスメディアは今、シリア難民についての問題を特に大きく取り上げているが、イエメンで避難先を探している人達の数は、欧州に押し寄せるシリア難民の2倍だ。西側は、この事を明らかに知りながら、なぜか口をつぐみ行動を起こさない。そればかりか西側は、サウジアラビアによる臆病な戦争を促し助け、あらゆる国際法や規範に対するひどい違反にも目をつむっている。

米国のために今シリアでは、ヨルダンやトルコ、サウジアラビアといった地域の国々が働いている。ここから戦争も、その結果として欧州を襲った移民危機も生まれている。恐らく米国が、状況をコントロールできなくしたのだ。しかし、その混乱を悪化させた者達も、結果に完全な責任を持つべきだ。

そして再び、イランやロシアへの責任転嫁が始まっている。両国は、当初から常に、シリアの与党体制を助け支援してきた。イランとロシアは、中東を危機へと追い込むような事は決して目指さなかった。西側から、ああした発言(スコットランドの首相のような)が出る事は、シリアでの戦争に両国を撒き込もうとのいつもの企てであり、難民・移民問題でそれを隠しているだけだと思う。

もう一つ付け加えておきたい事は、イランは、地域の難民援助に非常に多くことをして来たという点だ。アフガンからの移民を少なくとも400万人、イラクからの移民も数百万人受け入れた。NATOがアフガニスタンで軍事キャンペーンを続けてきたこの14年の間に、およそ200万のアフガン人がイランに住みついた。これに対しEUはどうだろう? 彼らは、国際的なあらゆる機会を利用し、自分達は全部で1万人の難民を受け入れる用意があるなどと胸を張って言っている。

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一方イランは、余計なことは言わずに黙って行動し、この10年間で、避難を必要とする400万人に援助を与えた。それゆえ、西側がこのところ出している声明の数々はすべて、真の意味での善意とは言い難いと私は確信している。」

このように指摘したルィヴァラン博士は、さらに「EUにおける移民問題は、基本的な問題であるシリア内戦と切り離す事は決してできない」と強調し、さらに次のように続けたー

「EUにおける難民・移民問題とシリア内戦の二つは、互いに切り離して考える事は出来ない。なぜなら移民問題は、人為的な危機の結果によるものだからだ。どうすれば『シリア危機』という名の問題を解決できるだろうか?まず第一に、それが国内紛争である以上、他の国々が直接介入すべきではない。そうすれば危機は終わり、移民・難民問題も解決されるだろう。

私の見るところ、西側が世論に対しやっているようなことは、全く正しくないし、目的に適っていない。」

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