モスクワで「樂焼」の奥深さが紹介される

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9月22日、モスクワにあるプーシキン美術館(プーシキン名称国立造形美術館)で、日本の陶器・樂焼(らくやき)の展覧会が開幕した。名品を含む数々の茶碗が展示されている。これらの品は、400年の歴史を持つ樂家の職人たちによって作られたものだ。桃山時代、樂家の初代・長次郎は、カラフルな色釉を使用して焼き物の制作を始めたが、後に、黒を基調とするようになった。長次郎は、黒は全てを包括すると感じていたそうだ。

プーシキン美術館で展覧会の開幕を宣言した楽焼の当主・15代吉左衛門氏によると、これほどの規模の樂焼展が開かれるのは、日本でも稀なことだという。展示品の多くは、京都にある樂美術館が所蔵するものだ。同美術館は、1978年に樂家十四代吉左衞門・覚入(かくにゅう)によって設立された。樂美術館では、樂家に伝わる作品が展示されている。

樂家の新世代の職人たちは、それぞれが独自の道を歩んでいる。職人たちは、先人たちの作品を研究し、古き伝統の本質を究めながら、独自の表現方法も見出している。

展示品を見れば、茶碗はただの器ではないことが一目でわかる。これは日本の哲学の具現化だ。プーシキン美術館のマリーナ・ロシャク館長は、樂の様式が、「わび」の美的原則の具現化として、日本の文学や文化全体に大きな影響を与えたと考えられているのには理由がある、と述べ、次のように語っている-

「私たちは、日本の神聖な芸術を紹介しています。日本の文化全体や日本の哲学を理解するために極めて重要な作品を紹介しています。これを目にした人は、無意識のうちに、最も密接な形で、この哲学に触れるのです。このような作品を目にしたことで、その人物の内面が変わるかもしれません」。

樂焼の茶碗は、16世紀から変わらぬ手法で制作されている。主催者の一つである国際交流基金によると、展覧会では、樂家歴代の作品のほか、当代15代樂吉左衛門氏の多様な創作活動や、次代後継者の篤人(惣吉)あつ んど(そうきち)氏の作品も紹介されている。篤人氏は、ロシアではロシアの伝統のプリズムを通して茶碗を眺める必要があると指摘している。篤人氏にとって精神的に最も身近なロシアの芸術家は、作家のドストエフスキーと画家のマレーヴィチだという。

展覧会では樂の他に、表千家と裏千家からも作品が出品されているほか、16-18世紀の絵画作品も展示されている。また展覧会に合わせて茶道のデモンストレーションや、素晴らしい樂の芸術についてのレクチャーも行われる予定だという。

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