ロシアによるシリアでの対「IS」空爆開始後 アフガンに戦闘員押し寄せる

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シリア国内の「IS(イスラム国)」戦闘員らの陣地に対し、ロシアが空爆を開始してから、テロリストらは、アフガニスタンを初めとする他の地域へと居場所を変え始めた。ラジオ・スプートニク記者は、インドの国際問題の専門家、アルン・モハンティ氏に意見を聞いた。

モハンティ氏は「インドとロシアは、この地域に共通の利益を持っている」と指摘し、次のように続けた―

「アフガニスタンの状況は、徐々に悪化している。タリバンによるテロは昔も今もある。一方すでに『IS(イスラム国)』の戦闘員らが、アフガニスタンにやってきている。まさにそれゆえに、現地の状況が悪化しているのだ。アフガニスタンの不安定化は、インドにとってもロシアにとっても、安全の脅威である。

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アフガニスタンは、一方はタリバン、他方は、ここではまだ新参者の『IS』と、二つの炎で焼かれることになってしまった。『IS』はすでに、アフガン辺境のいくつかの州で戦闘員を募集し、タリバンを彼らの住み慣れた場所から追い立てている。こうした状況は、両グループの影響圏の引き直し、再分割を求める恐れがあり、アフガンに新たな暴力の嵐を呼ぶかもしれない。」

このように指摘したインドの国際問題の専門家、モハンティ氏は、自分の見解を、次のようにまとめた―

「最近タリバンが、悲劇でその名前が知られるようになった、あのクンドゥズ州を奪い取った。政府軍部隊は、結局クンドゥズを取り戻すことに成功したが、タリバンの活動は再び活発化しており、アフガン国内におけるその影響力を再び高めているように思われる。

今後タリバンは、中東へ移動してゆくだろう。インドでも、特にカシミールで、彼らは活動を活発化するに違いない。アフガニスタンは隣国であり、タリバンのせいでアフガンの状況が悪化するならば、それは我々にとっても脅威となる。

ロシアにとっての脅威も存在している。なぜなら、その後タリバンが、中央アジアに入り込み、ロシア本国に移動する可能性があるからだ。まさにそれゆえに、テロリズムの脅威をきっぱりと取り除く事は、ロシアとインドにとって共通の利益になるのである。」

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