韓国、対北強硬制裁へ中国の背中を押す

© AP Photo / Lee Jae-won韓国の朴大統領
韓国の朴大統領 - Sputnik 日本
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韓国は朝鮮民主主義人民共和国(北朝鮮)に核兵器を放棄せざるをえなくなるような最も強硬な制裁をとる。13日、韓国のパク・クネ大統領はこうした声明を表し、制裁が効果を持ちうるかどうかは中国の動向にかかっているとの見方を示した。パク大統領の指摘では、中国は北朝鮮が国際制裁の力を最大限感じるために「必要な役割」を演じねばならない。パク大統領は、もし中国がこうした行為を断じて許さないという声明を行動で示さない限り、北朝鮮は、「5度目の、そして6度目の核実験を行いかねない」と語っている。

パク大統領の中国への呼びかけはかなり強硬なものに思える。呼びかけは、中国が北朝鮮の核問題解決へのアプローチを根本的に見直すよう求めた要請ともほぼ受け止められかねない。この場合の話は、内容はまだ明らかにされていないものの、これから出される制裁に完全なかたちで加わるようにという呼びかけだが、制裁の目的は北朝鮮を「懲らしめ」、「思い知らせる」ことにある。

中国を、米韓日が行うように制裁の口調で北朝鮮を話をするよう追い詰める試みは今回に始まったことではない。中国はこんな圧力には屈しない。一方で中国は制裁の本当の目的を受け入れていない。制裁の目的は、それをしく者、またそれに追従する者たちももうずいぶん前から隠そうともしてしていない。米国は制裁によって北朝鮮を経済的に破綻させ、それから政治体制を変えることを望んでいる。だが中国が北朝鮮に経済支援を続行するうちは、この目的を遂行するのは難しい。ロシア科学アカデミー、東洋学研究所の専門家、アレクサンドル・ヴォロンツォフ氏は、だからこそ米国は反北朝鮮戦線に中国を引き入れようとしているとして、次のように語っている。

「1月6日に行われた北朝鮮の核実験はもちろん、この方面での中国牽制を強化する都合のよい前提条件だ。韓国の大統領はその呼びかけで再度、米国との同盟への忠誠心、そして米国の対中国、対北朝鮮政策を支持することを確証した。」

ヴォロンツォフ氏はパク大統領の発言に照らして、この先の事態の発展を次のように予測している。

「中国のアプローチは以前とかわりなく中国的なものであり、米国が中国に押し付けようとしているもの、そしてこれに今や韓国も加わるのだが、そうした外からの押し付けとは異なったものでありつづけるだろう。中国は外からの押し付けを好まない。しかもそれが強硬で最後通牒的な形で発言される場合、なおさらだ。こういうアプローチは李明博(リ・ミョンバク)前大統領政権でもあった。彼は中国を教え諭し、相手に要求する口調で話した結果、中韓間の政治対話レベルは事実上下がってしまった。パク大統領は自ら中韓関係の改善に多くを行っており、北朝鮮の核問題調整における中国の役割を理解している。これとあわせても、パク大統領が行った対北朝鮮の最も強硬な制裁を支持するようにとの呼びかけが中国に何らかの影響を及ぼすとは思えない。中国は自国の利益から判断して行動する。」

こうした一方でヴォロンツォフ氏は、中国は韓国からの圧力には屈しないとの見方を表している。おそらく中国は六カ国協議の継続を主張しつづけるだろう。

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