論文の中で学者らは、エニセイ川河口のソポチナヤ岬で見つかったマンモス(愛称ジェーニャ)の骨を詳しく調査した結果を公表したが、肩甲骨、肋骨及び頬骨に、人間の手が加えられた痕跡を発見した。又ヤナ川の発掘現場で、研究者らは、人間が作った道具によりできた穴のある狼の骨が見つかった。
これれのマンモスや狼は、今から4万5千年前に生きていたと推定される。サンクトペテルブルグの学者グループが発表する以前には、人類が北極地方に定住し始めたのは、3万年前以降と考えられていたが、今回の研究により、定住開始時期が1万5千年も早くなった。