日本 中国の立て直しに協力の用意あり

日本と中国は、経済政策における政府や中央銀行の行動を調整するためのメカニズム作りに着手している。日本経済新聞によれば「日中両政府は、三月中に合意を達成し、今年末までに調整メカニズムが作られるよう期待している。このメカニズムの枠内では特に、課税や通貨政策安定化の諸問題が調整されるだろう」との事だ。

こうした決定が、中国の経済成長率が減速化し、それが世界の金融市場に否定的な影響を与えるのではないかとの懸念から、取られた事は明らかだ。日本と中国は「アジアの二大経済大国が、グローバルな経済成長安定化のために密接に協力している」とのシグナルを世界に示す事で、金融市場の緊張を和らげる助けにしたいと期待している。
中国は、世界最大の消費国であり、巨大な工場であるという役割を同時に演じている。多くの国々は、中国のGDPが安定して伸びている事を前提として、輸出入を含め、自国経済の発展を計画してきた。スプートニク日本記者は、ロシア最高経済学院のエキスパート、アレクセイ・マ-スロフ氏に、こうした状況をどう見るか話を聞いた。マースロフ氏は「中国経済の減速は、予測可能なものだった」と捉えている-

中国の資本流出が1兆ドルに - Sputnik 日本
中国の資本流出が1兆ドルに
「中国は、何によって発展したのでしょうか? 中国へのいかなる投資も、大変速く利益を生んできたからです。それゆえ、巨大な投資がなされました。中国は、外国企業にとって、比較的透明性があり開かれていました。しかしここ最近、中国経済の再編が起こり、社会改革が実施され、非常に多くの社会手当てや年金が支払われるようになりました。その結果、国内の生産コストが高くなり、商品の値段が上がり、これまでの魅力が失われました。その結果、他の国々が、外国の投資を自国により引き付けるようになったのです。現在中国にとって、東南アジア諸国のほぼすべてが競争相手です。現在中国の労働コストは、年間で、インドネシアやマレーシア、さらにはベトナムやロシアの2倍から3倍も高くなりました。このように、今や中国でものを生産するのは、もうあまり利益のある事ではないのです。中国の輸出品は、他の国々の製品に負け始めています。」

先日中国が発表した公式的な統計によれば、昨年2015年の中国のGDPの成長率は6,8%で、1990年以来最も低い数字となった。また昨年の中国の輸出は年率で1,8%、輸入は13,2%減少した。世界貿易と強く結びついているがゆえに、グローバル経済における大波乱を前に、中国は脆弱性を露呈したのだ。中国製品に対する需要が減り、それによって中国国内のビジネス活動は、不況にあえぐこととなった。また一方でこの事は、中国における原油やガスなどエネルギーに対する消費の落ち込みをもたらした。中国経済に対する不安は、嵐のように世界の取引所や金融市場を駆け抜けた。昨年2015年初めて、中国経済の落ち込み及び中国証券市場の下落、そして米国の取引所の下落の間のシンクロ(同時化)が始まった。そして2016年、今年の中国の状況には、サウジアラビアの取引所が反応を始めている。

こうした事が、効率的な調整メカニズム作りを日本と中国に促した。その助けによって日本は、余剰潜在力の削減や国営企業の再組織化における中国の努力に協力したいとしている。一方中国は、日本の追加投資に期待をかけている。

この件についてスプートニク日本記者は、再びロシア最高経済学院のエキスパート、マースロフ氏の意見を聞いて見た-

「中国は現在、自国の経済を早急に立て直しつつあります。日本や韓国のような、自国の技術で製品を作る国になろうとしています。少なくとも一時的には、成長のテンポは失われるでしょう。なぜなら、立て直しには時間が必要だからです。現在すべては、どのくらい中国の人々が、急速に経済を立て直す事ができるか、それを軌道に乗せられるかにかかっています。もしそれができれば、成長のテンポは、恐らく高くはならないでしょうが、安定すると思います。そうでなければ、中国経済は落ち込み、自分達に続いて世界市場全体を不況へと引きずり込むことでしょう。」

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