対日関係での経済的利益に期待するロシア

© AFP 2022 / ALEXANDER NEMENOVロシア外務省
ロシア外務省 - Sputnik 日本
4月半ば、ロシアのセルゲイ・ラヴロフ外相は、安倍首相のロシア訪問を前に、東京を訪れる意向だ。安倍首相の訪ロの日程については、今のところまだはっきりしていない。一方、ラヴロフ外相は、東京滞在中、岸田外相と会談し、安倍首相のロシア訪問に向けた準備について話し合う予定だ。しかし、会談では、他のテーマも取り上げられるものと見られている。

イーゴリ・モルグノフ外務次官によれば、会談では、政治対話の継続、貿易経済協力、実用的な分野での交流、文化交流といったテーマに、特に大きな注意が割かれるとのことだ。その際、モルグノフ外務次官は特に「ロシア政府は、ロ日二国間関係に、どこかの第三国が干渉しないよう望んでいる」と述べ「ロシア政府にとって主な優先事項は、日本との関係が、対外的要素から自由である事、そして経済領域でのプロジェクト作りとその実現について合意する事だ」と強調した。

露日関係 - Sputnik 日本
制裁は露日企業間のパートナーシップ度を調べるよい機会
オンライン情報源「オイルプリンス(OilPrice.com)」は、ロシアと日本の関係について次のように指摘している。以下まとめてご紹介したい-
「ロ日関係を、ひどく複雑で困難なものとしているのは、言うまでもなく領土問題だ。しかし政治分野で、そうした困難があっても、ロ日関係の経済的要素は、ますます両国関係の全体に大きな影響を与えるほど大きく、又互恵的なものとなりつつある。この事はまず第一に、エネルギー産業分野での互恵的な協力について言える。

ロシアのエネルギー政策において、大きな役割を演じているのはプラグマチズムだ。クレムリン内では、パートナー国との関係の政治的外交的利益を非常に綿密に計算し、ロシアに対する西側の制裁を弱体化させるという観点からパートナー関係を評価している。そうしたベクトルが、ロシアのエネルギー政策の中において、日本との関係においても、少なくとも今年中は保たれるだろう。

ロシアと日本の関係は、多くを約束する有望な性格を持っている。とりわけエネルギー産業においてそうだ。日本は、原発との関係を見直した後、石油やガスといった伝統的なエネルギー原料を特に必要としている。一方ロシア側にとっては、投資が必要だ。おまけにロシア政府は、中国への『投資依存度』を低める事にやぶさかではない。

ロ日エネルギー協力の新段階は、間もなくシベリア西部のヤマルで始まる。LNG(液化天然ガス)生産工場建設の巨大プロジェクトの稼働は延期となったが、ロシアの独立系天然ガス生産・販売会社『ノヴァテク』社との合弁事業に、日本は相変わらず関心を持っている。このメガプロジェクトが実現すれば、北極航路を使ってアジアに天然ガスを運ぶことが可能となる。日本側からは、恐らくプロジェクトに、三井や三菱といった巨大企業が参加するだろう。

ハバロフスク - Sputnik 日本
地域協力で日本にリーダーになってほしいハバロフスク
『ノヴァテク』社も、プロジェクト『アルテク(北極)LNG』実現化のために日本の企業を求めている。この事は先日東京で開かれたフォーラム『ロ日産業貿易対話』の中で、『ノヴァテク』のデニス・フラモフ取締役会副会長が明らかにした。

一方、日本の白石和子北極担当大使は「日本政府は、北極での日ロ協力の3つの主な方向性を検討中だ。それは、石油・ガス資源の探査、北極海航路そしてヤマルでのLNG工場建設だ」と述べた。

極東からカリーニングラードに至る広大な空間全域で、ロシア当局は、日本の投資家達に幅広く門戸を開放している。東シベリアの巨大な未開発地域も、投資家達を呼んでいる。日本の実業界は、そこに参入する事に非常に慎重だが、すでに複数の成功例がある。これらは、ロ日の経済協力の春を告げる最初のツバメのようなものだ。恐らくロシア政府が、制限されたものとはいえ、投資家達に条件を押し付ける可能性もあるだろうが、経済的現実は、ロシア政府を、より従順な存在にしてゆくだろう。」

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