ミサイル幽霊列車で米国から防御するロシア

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ロシア周辺への米国のMD(ミサイル防衛)システムの配備は、ロシアに再び「幽霊列車」の装備を余儀なくさせた。西側ではロシアの軍事鉄道ミサイル複合体「バルグジン」が、幽霊列車と呼ばれている。

「バルグジン」に関する作業はソ連時代に行われていたが、新生ロシアでは凍結された。しかし、その昔開発された技術は、どこにも漏れることはなかった。専門家たちによると、軍事鉄道ミサイル複合体「バルグジン」をよみがえらせるプロジェクトは、同様の戦略兵器に求められる条件を考慮しながら進められている。鉄道車両に搭載されたミサイルは、ユニークなものだ。資金、技術、経験豊富な技師など全てを有する西側でさえも、未だに「バルグジン」のようなものを考案していない。

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独立国家共同体(CIS)諸国研究所のウラジーミル・エフセエフ氏は、新たな「バルグジン」とソ連時代の「バルグジン」の主な違いについて、次のよう説明している-

「大きな違いは、ミサイルの重さが著しく軽減されたことだ。新たなミサイルの重量は100キロから50キロになった。そのためミサイルは1車両に搭載することができる。以前は2車両必要だった。これらは冷凍車を模倣したものだった。この冷蔵車と機関車2台によって列車を見分けることができた。だが重要なのは、新たなミサイルは以前のものとは違って特別に選ばれた拠点を必要とせず、移動経路から直接スタートできることだ。これは広大な範囲にこのミサイル複合体を十分迅速に展開させて、ロシアが攻撃された場合に報復攻撃することを保証する。なお強力な報復攻撃を行うためには、18発のミサイルを持つこの軍事鉄道ミサイル複合体の師団が一つあれば十分だ。重要なのは、発射直後にミサイルを破壊するのは不可能だということだ。なぜならミサイルはロシア国内から発射されるため、国境から遠く離れているからだ。その後の飛行経路でミサイルを見つけるのは事実上不可能だ。そのためロシアは、保証された報復攻撃の手段を得ることになる。」

開発者たちが「0番列車」と呼ぶ「バルグジン」の設計では、別の技術的ソリューションも実現された。例えばミサイルの発射に向けて安全な準備を確保するために電圧が数万ボルトの架空電車線へ電線をひく特別に設計された装置や、レール上で全車両の安定を最大限確保するためのユニークな車両連結システムなどだ。

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