マトゥア島(松輪島)、太平洋艦隊の基地へと再生

© Sputnik / Roman Denisovマトゥア島
マトゥア島 - Sputnik 日本
ロシア軍はクリル諸島中部に位置するマトゥア島(日本語名で松輪島)に太平洋艦隊の基地建設を検討し始めた。東軍管区司令官のセルゲイ・スロヴィキン大佐が明らかにした。大佐はサハリンおよびクリル諸島は間違いなく安全と領土保全を保証する「ロシアの東方警備拠点」と指摘した。5月半ば、マトゥア島には国防省およびロシア地理学協会の合同調査隊総勢200人が訪れ、キャンプを張って、工事を行なった。

東軍管区広報官のアレクサンドル・ゴルデーエフ大佐はマスコミに対し、第2次世界大戦中、マトゥア島には日本の守備隊がおかれ、飛行場、防御施設が建設されていたとして、次のように語っている。

 「丘の斜面やサルィチェグ火山のふもとが調査され、日本軍の地下防御施設のバリケードが除去された。それぞれの地下施設で作業開始前に空気サンプルが採取され、有毒物質の有無が調べられた。詳細な調査の結果、地上および地下の防御施設、また防御地区全体の詳しい見取り図が出来上がった。この島には地下壕、3本の滑走路、ヘリポートがあるほか、9つのトーチカが残されていた。アイヌ湾付近の調査が終わったが、ここはおそらく第2クリル守備隊司令部と大隊の拠点が置かれていたとされている。現在、ドヴォイナヤ湾で沿岸部に空挺部隊の大きな船が寄港する際の開けた場所を準備するため、工事が行われている。沿岸部にある巨礫や崖から落ちた岩などを除去する作業はこれからだ。調査を行った沿岸部の全長は300キロあまりに達した。」

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学者たちが30回の津波に耐えたクリルの島を調査(写真、動画)
ロシア国防省はこの地域軍人が家族と常駐できる前代未聞の軍事インフラ展開策をとり、東方部隊の再軍備、再生を図ろうとしている。今年の計画では地域にはおよそ軍事機器700基のほか、さらにミサイル、大砲、地対空ミサイル、60機にのぼる軍機、ヘリ、レーダー、軍用ドロンなどが投入される。ショイグ国防相によれば、クリル諸島には沿岸用ミサイル複合体「バル」と「バスチオン」が配備される。2015年9月、カムチャッカ半島の原子力潜水艦基地には弾道ミサイルを搭載した最新型潜水艦「アレクサンドル・ネフスキー」が仲間入りした。そして今年、ロシア艦隊にはさらにもう1隻、潜水艦「ウラジーミル・モノモフ」が軍備される。このほかカムチャッカではミサイル複合体S-400が展開され、スホイ35Sを軍備した航空部隊が作られる。この地域には現在、スホイ34が投入されているが、これはシリアでの戦闘で高い戦闘能力を見せ付けた戦闘爆撃機だ。

イトルゥプ島、クナシル島では466の軍事施設の建設が予定。同時に住居、学校、保育園、スポーツ施設、文化施設、銀行、郵便局、カフェ、様々なサービスセンターといった社会インフラも作られる。この他イトゥルプ島では気象ステーションを備えた港湾施設も建つ。これら全ては地元の気象的特徴を考慮したもので、震度9の地震にも耐えられ、100年以上はもつという。ショイグ国防相によれば、クリル諸島および北極の諸島での軍事インフラ建設は今年中に終わる。情報サイト「ポリトルシア(РolitRussia.com)」はロシア東部における軍事力強化の必要性について、次のように説明している。

「ロシアの西の国境に比べ、東方のアジア方面の地政学的状況は複雑でより多くの紛争を内包している。西ではほぼ全てがロシアとNATOの対立に集約されるのに対して、アジア方面ではほぼ全ての国が隣国に歯をむいている状態だ。つまり紛争が引き起こされる原因はずっと多い。しかもこの地域では大型プレーヤーの米国と中国の対立がますます目立ってきている。」

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