この母親は、ブレンダ・リー・マルケス・マックールさんで、21歳の息子イサイヤ君と、事件当夜クラブに出かけた。息子が母に自分はゲイだと打ち明けた時、彼女は、彼の選択を尊重し、ゲイの社会を理解する意味でしばしば息子とクラブを訪れていたという。またブレンダさんは、ガンを患ったものの、子供に対する愛情から、病気を克服した。
別の息子、マイク君は「人々を銃撃するピストルを持った男を見るや、母は、文字通り息子をかばって出口に押し出した。そのおかげで、イサイヤはクラブの外に脱出でき無事だった。でも母は、二発の銃弾を受け、その傷がもとで亡くなった」と語った。
6月12日、ゲイクラブ「パルス」(Pulse)でオマル・マティーン容疑者は銃を乱射、49人が死亡、53人が負傷した。犯人は、アフガニスタン出身のフロリダ州住人で、警官隊との銃撃戦で死亡した。この事件は、米国で起きた銃撃事件としては、その犠牲者の数で史上最悪のものとなった。