6月初めからこれまでに、掘削施設の数は全部で25増えたが、昨年初めと比較すれば、その数は、1000以上低い。
なおブルームバーグ通信の指摘によれば、分析専門家らは、新しい施設を稼働させても、供給過剰になる恐れはないと見ている。
企業経営コンサルタント会社WTRGのジェイムス・ウィリアム氏は「米国における生産の落ち込みを克服するために新しい掘削施設が必要だが、稼働に入る施設が、ますます不足している。供給が過剰になるといった、いかなる脅威もない。存在するのは、生産がそう急速には下がらないだろうというものだ」と指摘している。
現在、米国における原油の採掘は、ノースダコタからテキサスまでの掘削業者が、価格下落に耐えるため経費を削減したこの2年以上の間で、最も低い水準にある。
原油の生産量は、一日19万4千バレル削減された。
先に伝えられたところによると、米国石油協会(API)が米国内の原油備蓄が縮小したと報じたことを受け、原油価格が世界的に上昇した。