留学生の本音:無愛想で優しいロシア人の魅力と、意外と便利な24時間営業の店

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モスクワ大学付属・ロシア語文化研究所に留学し、帰国を間近に控えた留学生6人がスプートニクを訪問し、ロシア留学生活を振り返ってくれた。本稿では、インタビューの抜粋をお届けする。

6人がロシア語を始めた理由は様々だ。アメリカ滞在中にロシア人と知り合い、ロシアに興味をもった人もいれば、第一希望だった中国語の選考に外れたため消去法的にロシア語を選んだ人もいる。また、ロシア芸術や音楽に興味があるという、王道の理由もあった。理由はどうあれ、ロシアに暮らしてみることを選んだわけであるから、きっとロシア語に魅力があったのだろう。

その肝心のロシア語だが「格変化が多すぎるせいで話せない」「慣用表現が多い、どれだけ丸暗記すればいいのか」「日本の大学では読み書きが中心で、その場合は自分で時間をかけて格変化を確認してから書けたが、ロシアに来てみて人とコミュニケーションをとる場合が大変」「会話で単語が省略されることが少ないので、聞き取りは英語と比べて簡単」などの意見があった。やはり一筋縄ではいかないようだ。

ある留学生は、ロシア人は一見すると愛想がなく怖そうに見えるが、仕事中に笑わないのは真面目に仕事をしている証であるというロシアの文化を理解できるようになったという。「銀行に両替に行ったら、窓口のおばさんは怖い感じのロシアのおばさんだったが、その人が『隣の銀行の方が手数料が少ないし、レートがいいから隣に行け』と優しい(?)アドバイスをしてくれた」という経験をした人もいれば、「地下鉄に不慣れで路線図を見ていたら、男性が英語で話しかけてくれ、助けてくれた」という人もいた。無愛想に見えて実は優しい、というのが、留学生たちが抱いたロシア人のイメージの共通見解だ。

大概の場合、寮暮らしの日本人は水周りの不衛生さに悩まされている。「ロシアに来て、日本人は衛生面において本当に気を使うとわかった。台所、シャワー、トイレの問題があった」「どこのレストランに行ってもおしぼりが出されないので、あらかじめ手を洗ってから食べないといけない」などという声も出た。「地震があるわけじゃないのに道が陥没したり、曲がっている」ということもしょっちゅうあるが、留学生たちは不便を楽しんでいるようでもあった。

ロシアの大学生は本当によく勉強している(させられている)。月曜日から土曜日までみっちり授業があり、宿題も大量にあるので、アルバイトする余裕がない人がほとんどだ。日本の大学生活を振り返ってみて、身につまされた人も多い。ある人は「日本だと大学に入ることが一つのゴールという感じだが、ロシア人学生は、将来のキャリアにつなげるため、学生時代にどういう勉強ができるかということに重きを置いている」と感じたという。もちろん全員が自分の専攻を生かした職に就けるわけではないが、大学時代で身に着けた専門分野を生かそうと努力している人が多いのがロシアの特徴だろう。

留学生たちが驚いたのは花屋、スーパーマーケット、薬局などの多くが24時間営業であることだ。もちろん日本にはコンビニがあるので24時間営業の店などはめずらしくもないが、ロシアの場合、小さな街の花屋などでも24時間営業しているのだ。ここには花を贈る敷居が日本より格段に低く、気軽にプレゼントする文化がある。

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