おいしい牛乳の秘密は中身だけじゃなくパックにも!ボログダの工場、日本の充填機採用

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モスクワから北に500キロ、ロシア北西部の街ボログダ。この街はバターやチーズなど、乳製品が美味しいことで有名である。この街の乳製品のメインの供給源は、「ボログダ乳製品コンビナート」だ。創業当時は地下作業場でバターを手作業で作っていた小さい会社だったが、今では創立83年を迎え、一日に350トンの牛乳を製造する地域の主要工場となった。

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ロシアは日本以上に乳製品の種類が多く、牛乳、バター、チーズ、ヨーグルト、トヴォーロク(カッテージチーズに似た乳製品)などが好まれている。ボログダ乳製品コンビナートは、日本のメーカー・四国化工機株式会社(徳島県板野郡北島町)の牛乳充填機を採用している。四国化工機は、飲料や液状食品など、食品産業向けの充填包装機を製造販売しており、牛乳などの屋根型紙パックに対応した充填機においては国内シェアトップだ。これまで欧米を中心に最先端の機械技術を提供してきたが、その波はロシアにもやってきたというわけだ。現在ボログダ乳製品コンビナートは、ロシアでも屈指の生産効率を誇っている。

ボログダ乳製品コンビナートが四国化工機の牛乳充填機を導入するにあたって尽力したのは、四国化工機の販売代理店で、ノルウェーに本拠地をおく飲料パック等の製造販売会社、エロパック社だ。エロパック・ロシアのマーケティングコーディネーターであるオリガ・プジコワ氏に話を伺った。

プジコワ氏「エロパック・ロシアは長年、ボログダ乳製品コンビナートに充填機や包装資材を納めてきました。去年、ボログダ乳製品コンビナートは充填機を一新するということで、初めて四国化工機の牛乳充填機を購入したのです。私たちは『四国加工機の充填機は他社製と比べて最も良い』とお勧めしました。その後、その機械のおかげで、ボログダ乳製品コンビナートは、私たちエロパックの推薦が正しかったことを身をもって理解してくれたのです。ボログダ乳製品コンビナートの、エロパック社に対する信頼も高まりました。

結果としてボログダ乳製品コンビナートは、今年の7月にリリースしたばかりの、もっと高い生産力を持つ新製品を購入することになりました。四国化工機の製品は、他社製と比べると、高価格帯に位置しています。ボログダ乳製品コンビナートの決断は、『最もしっかりしていて長く使える製品を選びたい』という願いによるものだと思います。長く使えるというのがポイントで、高価格の製品でも長い目で見れば高くはありませんし、むしろお釣りが来るくらいだということです。」

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プジコワ氏はまた、「ボログダでこの2年間の間に導入された2台の機器は、ロシアでの四国化工機の充填機の第一号でもありませんし、最後でもありません」と述べ、ロシア市場での販売拡大に期待を示した。

四国化工機株式会社・国際部の秦義典(はた・よしのり)部長はロシアでの需要の伸びに対し、「近々、ロシア市場に能力がアップした充填機を投入する予定です。今後も、お客様に満足していただける充填機を供給していきます」と話している。

四国化工機は機械事業の他にも、食品用パッケージを扱う包装資材事業と、自社の機器を使って豆腐を製造する食品事業を手がけており、食に関わる三事業を密接に連携させている。四国化工機のブランド「さとの雪」の豆腐には、空気や光を通さない特殊な紙容器に入った商品もあり、それらの豆腐は半年間保存することができる。ロシアでは既に日本食ブームが日常風景になって久しいが、さとの雪ブランドの豆腐「TOFU・絹ごし風本格豆腐」は昨年からモスクワの店頭に並び始めた。今年は、出荷数が伸びており、更なる販売増が期待できる。様々な事業分野で、ロシアにおける四国化工機の存在感が高まりそうだ。

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