昨今のロシアを振り返る

© 写真 : Miki Shamova全ロシア博覧センター
全ロシア博覧センター - Sputnik 日本
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皆さんはロシアという国の事をどのくらいご存知ですが?私が以前ロシアについての調査を行った時には「寒い国」「女性が綺麗」「ウォッカ」「ピロシキ」と言う回答が殆どでした。実は私も、ロシアという国と触れ合うまでは、恥ずかしながら首都であるモスクワが何処に所在しているのかさえ知りませんでした。そしていただいた回答と同じ程の知識しかありませんでした。

私が初めてロシアに行ったのは3年前、今の主人のご両親に結婚前の挨拶をする為に行きました。その時、私のロシアへのイメージは180度変わる事になりました。

© 写真 : Miki Shamovaシャモワ・みき
シャモワ・みき - Sputnik 日本
シャモワ・みき

海外映画の中で出てくるロシア人はいつも全くと言って良いほど笑顔を見せず、口元を一文字に結んだ冷酷な役柄が多いと思います。女性も男性も美しいのですが、その表情からはあまり人間味が感じられません。きっと挨拶に行く時も殺伐とした空気の中で物事が進んでいくのだろうと予想していました。

空港に着きいざ顔合わせの時間になると私の心臓はこれ以上ない程ピークに達し、最初に何と言えば良いかあれやこれやと無い頭で必死に考えていました。ですがご両親とお会いしたその瞬間に、その気持ちも吹き飛びました。超・笑顔です。二人ともようこそ!と暖かいハグをしてくれました。彼に確認した所、二人ともロシア人だそうです(当たり前ですが)それからの2週間の滞在期間中は本当に楽しく、観光地や美味しい料理をご馳走になりました。美味しいボルシチを食べながらロシアではスープの種類が50種類以上ある事や、チーズやマヨネーズといった乳製品を得意とする事、魚がとても高くどれも塩漬けである事を教えてもらいました。その日の夜はスープが美味しすぎて2杯おかわりしました。手元にあるピロシキもキャベツ味と肉味どちらもほおばりました。

翌日から観光をし、噴水のある公園へ行ったり、有名な赤の広場の想像以上の広さを体験したり、パレードを観たりと圧巻でした。国が違えば文化も違い、その文化を知って行く事がこんなにも楽しい事なのかと実感しました。

© 写真 : Miki Shamovaモスクワのクレムリンにある生神女福音大聖堂
モスクワのクレムリンにある生神女福音大聖堂 - Sputnik 日本
モスクワのクレムリンにある生神女福音大聖堂

3年前に初めてロシアに行った時はてんやわんやでしたが、今ではもう数ヶ月間暮らしたりロシア人と一緒に働いたりして大体の性格や国の色がわかってきました。その中でも魅力的に感じた部分は、ロシア人の笑顔は嘘がないという事です。社交辞令などは一切なく、笑いたい時に笑い、一度友達になるととても明るく笑顔が飛び交います。その時を全力で楽しもうとする真っ直ぐな姿勢があの素敵な笑顔を作り出すのです。

今では観光地が活性化し、無料Wi-Fiや多言語のパンフレットに音声ガイドが多く見られます。駅にも英字表記が出来たりと年々観光しやすい国になってきたのではないでしょうか。隣国であるにも関わらずまだ繋がりの浅いロシアの魅力を、様々な分野から記事にして迫っていきたいと思います。

 

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