「未来」日本文化センター:日本はもはやロシアからそう遠い国ではない

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「日本人はロシアについてはあまり知らない。ほんの些末なことしか知らない。ロシア人も日本人についてあまり知らない。両国はそれほど仲良くない。だからロシアに、モスクワに来た。日本文化を引っ提げて。互いがより近づけるようにだ。ロシアにはサムライ魂がある。そんな人たちにこそ日本文化を根付かせたい」これはモスクワの日本食レストラン「誠」のシェフでロシア日本人シェフギルド総裁の伴宗親氏の言葉だ。
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伴宗親氏 - Sputnik 日本
伴宗親氏

同氏はモスクワに住み、先日創設された「未来」日本文化センターを全面支援し、協力している一人だ。ロシアにおける日本文化への関心は高い。日本語、生け花、盆栽教室や日本の詩、音楽、アニメ、漫画の愛好家グループが多数あり、日本のカードゲームの露日教室があることもその証拠だ。

「未来」日本文化センターは全ロシア博覧センターのパヴィリオンに入居し、日本語や日本伝統・現代芸術の教室が開かれている。参加は誰にでも可能で、授業を行うのが日本の権威ある証明書等を取得した日本文化の本物のプロ、専門家であることが強みだ。

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「未来」日本文化センター

同センターの総代表エカテリーナ・アカチエワ氏がスプートニクに創設のいきさつを語った。

「当センターは雑誌『「あ」から「わ」まで』を出版する出版センター「未来」をもとに創設された。これはロシアにおける日本学に関する雑誌で、露日文化関係の枠内におけるモスクワで開かれるイベント等を紹介するものだ。ここで日本文化の様々な分野で高度なプロフェッショナルレベルを有する多くの人と知り合った。彼らの活動のお陰で日本がもはやそう遠い国ではなくなった。そうしてユニークな知識をもち生徒たちにそれを分け与える用意のあるプロフェッショナルチームができた。センターでは職員の半数が日本人、半数が、ロシア人だ。日本語は露語のできる日本人が担当している。」

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現在「未来」編集部はロシアの子供向け日本語の教科書を用意している。今後のアイデアや計画は多数あり、8日にはここで児童・大人向け漫画教室があり、9日にはオーディオマニア向けに日本のマルチプレイヤー夏秋 文彦氏がコンサートを行う。15日には先述の伴宗親氏がユニークな日本料理の教室を開く。エカテリーナ・アカチエワ氏は次のように続けた。

「11月には 芸術家連盟で墨絵の大規模展が初開催される。1年前センターに来て、それまで筆を正しく持つこともできなかった若者たちの作品だ。少し前は「手作り日本」というプロジェクトがあった。日本の手芸の名匠らから学べるイベントだ。今夏は初めて日本の舞踊家飛鳥舞央氏がやってきた。この週末は日本のユニークな演奏家夏秋 文彦氏がやって来る。その前にはロシアの尺八演奏家アンドレイ・ジリンが演奏した。むろん我がセンターの大々的な宣伝をモスクワの素晴らしい日本料理のシェフ伴宗親氏が行ってくれた。我々は氏には非常に感謝している。既に何度も教室を開いてくれ、今後ももしかしたら日本料理の教室を開いてくれるだろう。また日本から児童合唱団を招き、ロシアの少年たちとロシアおよび日本、また世界の歌を歌わせる用意を進めている。」

エカテリーナ・アカチエワ氏とその仲間たちは、「未来」が日本文化に関心を寄せ、何かを学んでみたいと思っているすべての人を惹きつけるものとなることを願っている。もしかしたら「未来」センターは相互理解と平和が君臨し、誰もが心からやりたいことを見つけ、互いに興味を持ち、誰もが仲間と知識や能力を交換し合い、簡単に、快く、気持ちよく過ごせるような、露日間の未来の関係のモデルとなるかもしれない。

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