防衛省は併せて訓令を改正し、任務中の隊員の死亡時などに支払う「賞恤金」(弔慰金)の上限6千万円について、駆け付け警護の場合は9千万円に引き上げる。
弔慰金9千万円は、イラク派遣や海上自衛隊によるソマリア沖アデン湾での海賊対処行動、東京電力福島第1原発事故への対応と同額になる。政府は駆け付け警護が「自衛隊員のリスクを低減させる」との立場だが、隊員やその家族の不安を考慮し、金銭面で充実を図った形だ。
南スーダンPKOの隊員には日額1万6千円の「国際平和協力手当」を支給しているが、駆け付け警護を実施すれば、計2万4千円となる。
駆け付け警護や「宿営地の共同防衛」の新任務に対応する陸自の11次隊約350人は、先発隊に続き、主力部隊の第1陣が1日にジュバ入りした。派遣中の10次隊から指揮権が移る12日以降、新任務の遂行が可能になる見通しだ。