ロシア最大の石油会社である同社のイーゴリ・セーチン社長は水曜、19.5%の株式が105億ユーロで売却されたことをプーチン大統領に報告した。購入者及び戦略的投資家はスイスのグレンコアと政府系ファンドのカタール投資庁。
フィナンシャル・タイムズ紙は伝える。「思いがけなくもロスネフチの19.5%の株式が105億ユーロでグレンコアとカタール政府系ファンドに売却されたことはプーチン大統領にとっての勝利を意味する」
デイリー・テレグラフによると、スイスのグレンコアとカタール政府系ファンドは、「国の経済を制裁が吹き荒れて以来、ロシア最大の石油会社の株式を取得した最初の国際的な投資家となった」
フィナンシャル・タイムズ紙によれば、取引は「ロスネフチに対する金融および技術制裁にもかかわらず実行された。制裁は暗々裏にロシアの石油生産者の株式の売却に外国企業が参加することを阻むものだった」
ブルームバーグもまた取引を「予想外」のものとし、これを背景にするとEUの制裁は「非常にみすぼらしく見える」とした。
ウォールストリートジャーナルは、取引はウクライナの問題で米国とEUの制裁下にあるロシアにとっては「喜ばしい」ことだ、とした。
ロシアは主として投資面では中国に期待しており、中国とインドの国営エネルギー企業もロシア企業の株式の潜在的な買い手と見られていた。今回の取引でクレムリンには他の選択肢もあるということが示された」