砕氷船「ウラジオストク」は連邦海洋河川輸送局の発注でヴィボルグ造船所にて建造された。バルト海造船所で建造された砕氷船「モスクワ」と「サンクトペテルブルク」の改良版だ。砕氷船「ウラジオストク」は2015年9月23日、ロシアの旗を掲げた。 2016年2月には就業した。
ヴィボルグ造船所広報がスプートニクの取材に回答したところでは、「ウラジオストク」を第一、「ムルマンスク」を第二、「ノヴォロシスク」を第三とする21900 Mプロジェクトに連なる砕氷船シリーズは最大1.5メートルの厚さの氷を砕くことができる。主な目的は大型船の誘導、曳航、水上施設の消火、遭難船舶への支援、有用貨物運搬。
スプートニク特派員はヴィボルグ造船所を傘下に持つ統一船舶建造会社広報の主任専門家ドミトリー・ザハロフ氏に話を聞いた。
21900 Mプロジェクトに連なる砕氷船シリーズの特徴は?
「他のディーゼル電気砕氷船に対する21900 Mプロジェクトシリーズの特徴は全プロセスの最大限の自動化、無制限の航行地域、1.5メートルまでの厚さの氷を砕く能力であると言える。
また、「ウラジオストク」の設計と建造では、乗組員の快適さについて、最高水準が達せられた。大きく広々としたキャビン、専用バスルーム、インテリア、高品質な床仕上げ、家具、照明に特別な注意が割かれた。ロシアではこれほどの快適性を誇る「ウラジオストク」と競合することができる船舶は存在しない。」
統一船舶建造会社の一部であるヴィボルグ造船所は数十年にわたって蓄積してきた砕氷船艦隊の建設をめぐるユニークな技術を持っている。同時に時代に合わせ国および民間企業の需要に機動的に反応するよう努めている。北方と北極では陸棚設備、船舶サービス、砕氷船を構築している。
それより前に世界で最も強力な原子力砕氷船「アルクチカ」が、サンクトペテルブルグのバルト工場で進水したと報じられた。