政府が検討する陛下一代に限って退位を認める特別法は「違憲の疑いを生じさせる」と疑問を投げ掛けた。女性皇族が結婚後も皇室にとどまる「女性宮家」創設のための典範改正も提言する。今後、国会での与野党調整が焦点となる。
論点整理で、典範改正を求める理由として憲法2条が皇位継承を「皇室典範で定める」としている点を挙げた。
皇室典範に「天皇は、皇嗣が成年に達しているときは、その意思に基づき、皇室会議の議により、退位することができる」との規定を新設すべきだとした。公務の負担軽減策として国事行為を代行する摂政を置くのは「健康な陛下に非礼だ」と反対した。
今後の検討事項として、「女性宮家」創設のための典範改正を掲げた。女性・女系天皇の容認についても国民的議論を喚起するとした。