歳出の内訳では「社会保障費」が全体の3分の1で過去最大の32兆4735億円。高齢化社会でかさむ歳出を医療、介護での高齢者の自己負担額を増やして伸びが抑えられている。
「防衛費」は朝鮮民主主義人民共和国からのミサイル発射を受けて防衛強化費が計上され、前年より10億円増の過去最大の5兆1251億円。
逆に「文化、教育、科学技術関連予算」は13億円減。
税収では名目経済成長率が2.5%と見通し設定。景気回復による税収アップが見込まれているものの、国債への依存率は35.3%と依然として高いまま。
財政収支では5年ぶりに赤字額が膨らむことになる。
政府は前日の閣僚会合で沖縄県・尖閣諸島周辺の警備の体制を強化を理由に海上保安庁の来年度予算を過去最高の2100億円超とする決定を採っていた。