試験は、既存の公共施設などを災害対応ロボットの性能試験に使うため、政府と福島県が指定した「福島浜通りロボット実証区域」で実施。 日経新聞によると、福島県では、2018年度に政府主導でロボットの研究開発拠点「ロボットテストフィールド」が整備される予定。
今回の試験の予定された経路、同区域の海岸から約150メートル離れた海上、約12キロメートルを高度約30メートル、時速約40キロで自律飛行させる。ドローンの長距離飛行試験ができる場所は限られており、県は今回の試験をPRの機会とし、ロボットやドローンの産業を集積させて東京電力福島第1原発事故からの復興につなげたい考え。又は今後、月に2回のペースで飛行実験を実施し、機体の性能向上につなげる。18年度に供用が始まるロボットテストフィールドでもドローンの飛行実験を実施する計画を立てている。将来は千葉市での宅配サービスに加え、災害時の緊急物資の輸送などにもドローンを活用したい考えだ。
プロジェクトには国や県、市のほか、国内のドローン開発の第一人者で千葉大の野波健蔵特別教授が代表を務める自律制御システム研究所などが参加している。