京都府警宮津署によると、同府宮津市溝尻の漁師坂根正行さん(62)が11日午後、自宅の敷地に止まっていた軽乗用車内で死亡しているのが見つかった。死因は一酸化炭素(CO)中毒で、朝から始めた除雪などの作業後、車で休憩中に雪でマフラーがふさがったことが原因とみられる。
鳥取市下砂見の用水路では12日午前、近くに住む80代の女性が転落しているのが見つかり、死亡が確認された。鳥取署や消防によると、除雪中に誤って転落した可能性があるという。
鳥取県によると、13日、県内の公立学校では臨時休校以外に始業時間の変更も相次いだ。鳥取港などの県内各地の漁港では、係留中の小型船計約20隻が雪の重みで転覆、沈没する被害が出た。
JR西日本によると、山陰線では12日に兵庫県豊岡市の豊岡-玄武洞間で線路の雪のため普通列車が停車、乗客らが約2時間閉じ込められた。13日も一部区間の運行が再開できない状態に。因美線や木次線、伯備線も一部の列車で運休や遅れが続き、ダイヤ正常化のめどは立っていない。
国土交通省によると、鳥取県内で発生した車の立ち往生では通行止め区間の除雪が完了するまで車中泊する人もおり、おにぎりや水、ガソリンなどが提供されたという。
気象庁によると、中国地方では12日、岡山県真庭市で135センチ、広島県庄原市で146センチ、同県北広島町で90センチとそれぞれ2月としては観測史上最高の積雪を記録。13日未明に鳥取県倉吉市で観測された49センチも2月のタイ記録だった。