全日空、メキシコへ初就航 懸念材料、トランプ氏政策

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全日空は15日から、成田空港とメキシコの首都メキシコ市を結ぶ初の直行便を就航させる。この便のために新開発されたジェットエンジンを使用、自動車メーカーなど多くの日本企業が進出するメキシコと行き来するビジネス客の取り込みを狙うが、トランプ米大統領の打ち出す政策次第で目算が外れる恐れもあり、同社は動向を注意深く見守っている。共同通信が報じた。

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メキシコシティー国際空港は標高約2230メートルと高地にあり、空気が薄いためエンジン出力が通常より下がる。さらに夏場の気温の高さも空気の密度を下げることから出力に影響、搭載する重量を制限する必要があった。

この便に導入されるのは、最新鋭のボーイング787。エンジンを製造している英ロールスロイスは、標高が高くても推力が約6%アップする改良型エンジンを開発した。従来型で運航するよりも、燃料や旅客、貨物を計約9トン多く積めるようになった。

こうした準備を入念に進めてきた全日空にとって、懸念材料の一つがトランプ氏だ。

トランプ氏は、北米自由貿易協定(NAFTA)の再交渉を早期に始めると表明し、メキシコからの輸入品に20%の課税を検討している。

今月の日米首脳会談では貿易不均衡と批判してきた自動車問題には触れず、経済対話の新設で合意した。ただ、先行きは見通せず、メキシコに進出している自動車メーカーや関連会社は、移転など経営戦略の転換を迫られる可能性もある。

全日空の成田-メキシコ便は1日1往復で、片道約12~14時間。2月中の予約率は既に7割程度と好調だ。ほかにメキシコのアエロメヒコ航空も直行便を運航している。

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