モスクワで唯一のラブホに潜入取材!人気の秘密を大公開 【動画・写真】

© Fotolia / Gpointstudio モスクワで唯一のラブホに潜入取材!人気の秘密を大公開
モスクワで唯一のラブホに潜入取材!人気の秘密を大公開 - Sputnik 日本
サイン
バレンタインデーにちなみ、スプートニクはロマンチックな特別企画をお届けする。日本では数万軒あると言われており、カップルのデート先としても定着(?)しているラブホテルだが、なんとモスクワにもラブホテルがあった。その名も「ラブホテル・パドゥーシキン」である。名前の由来は「パドゥーシカ」(ロシア語で枕という意味)からきている。

現在モスクワには、数時間単位で部屋を借りられるホテルがたくさんあるので、一応ラブホテルのような使い方をすることはできる。しかし、それらはビジネスホテルと変わりない。堂々と「ラブホテル」と銘打ち、自身のコンセプトを追求しているのはパドゥーシキンだけなのだ。パドゥーシキンはモスクワと、郊外も含めて23か所のホテルを展開している。

パドゥーシキンは2000年、モスクワに最初のホテルをオープンさせた。17年間で順調に発展してきたのは、オーナーの経営姿勢がゲストに評価されているからである。ロシアでは販売されていない「大人の道具」をドイツから数万ドルもかけて取り寄せたり、ベッドのシーツ、ワインやお菓子、紅茶や水に至るまで、こだわりをもった一品が採用されている。おもちゃ類を含む部屋の全ての設備は、ロスパトレブナゾール(日本の消費者庁に相当する機関)の管理監督の下、常に安全・清潔な状態に保たれている。

パドゥーシキンのメインターゲットは、夫婦および付き合いの長い大人のカップルだ。部屋はエコノミー、ポルリュクス、リュクス、プレミアムの四段階に分かれており、23か所もホテルがありながら、一つとして同じデザインの部屋は存在しない。専属デザイナーが一部屋一部屋、趣向を凝らしてデザインしたのだ。それぞれの部屋にシナリオがあり、名前がついている。例えば中世の牢獄をイメージした「ゴシック」や、都市をイメージした「ブハラ」「アムステルダム」「日本」などだ。日本という名前の部屋はあちこちにあるが、竹を基調にしていたり石風呂があったりと、内装は様々だ。オーナーが特に気に入っているのは現代的な設備のあるタガンスカヤのホテルだ。

人気漫画の「ラブホの上野さん」程ではないが、パドゥーシキンのスタッフはゲストのよきアドバイザーである。予算や趣向に応じた部屋選びのアドバイスもするし、顔なじみのリピーターと世間話することもある。スタッフの教育、中でも電話対応には特に気を配っている。初回は電話予約するシステムになっており、二回目以降はパドゥーシキンクラブ会員になればオンラインで予約できる。ラブホテルを電話で予約するというのは、さすがのロシア人もちょっと気恥ずかしいものだ。そこで、「やっぱりやめます」と言われないように、スタッフは最大限気を遣いつつ、気持ちのよい応対、かつ適切なアドバイスができなければならない。筆者が取材申し込みの電話をかけたときも、びっくりする程好感のもてる親切な対応をしてもらった。

日本ではラブホテルには匿名で入るのが普通で、自動清算システムのあるホテルでは、入ってから出るまで誰とも顔を合わせないということもある。しかしロシアでは、ホテルを利用する場合、ゲストの身元を確認することが法律で義務付けられており、例え休憩での利用であってもパスポートを提示しなければならない。そこでゲストカードは手書きにし、コンピュータにゲストの個人情報を残さないようにしている。また、入り口には監視カメラがある。ラブホテルにカメラ?というと気分がよくないが、絶対に顔だけは映らない絶妙な角度で設置されており、どのように撮られているのか自分で映像をチェックすることができる。これも、「隠しカメラは絶対に駄目」というオーナーの発案だ。

© 写真 : パドゥーシキン幻想的な光
幻想的な光 - Sputnik 日本
1/5
幻想的な光
© 写真 : パドゥーシキンロマンチックな部屋
ロマンチックな部屋 - Sputnik 日本
2/5
ロマンチックな部屋
© 写真 : パドゥーシキン絵画にもこだわる
絵画にもこだわる - Sputnik 日本
3/5
絵画にもこだわる
© 写真 : パドゥーシキン天井は鏡になっている
天井は鏡になっている - Sputnik 日本
4/5
天井は鏡になっている
© 写真 : パドゥーシキンSMルーム「ゴシック」
SMルーム「ゴシック」 - Sputnik 日本
5/5
SMルーム「ゴシック」
1/5
幻想的な光
2/5
ロマンチックな部屋
3/5
絵画にもこだわる
4/5
天井は鏡になっている
5/5
SMルーム「ゴシック」

パドゥーシキンには二人の共同経営者がいる。そのうちアレクセイ・ヴォスコボイニコフさんは、経営戦略、社員教育や備品管理、日々の運営の事務処理などを担当し、もう一人はクリエイティブな仕事に専念している。

アレクセイさん「ここは、関係を確立したカップルの美しいセックスのための場所でもあり、新しいことにトライしてみるための実験空間でもあります。ラブホテルは人々の気持ち・社会の気分に大きく左右される業態ではありますが、質へのこだわりを認めてもらえているからこそ、順調にやってこられたのだと思います。ゲストの需要や趣向は変わりゆくものなので、そのアイデアを実際のホテルに反映させるのに追いつかないくらいです。日本は『ヘンタイ』の先進国ですから、『縛り』など、日本のトレンドからヒントを得た部屋もあります。」

気になるお値段は、一時間850ルーブル(約1700円)、一泊2760ルーブル(約5520円)から。もしビジネスホテルがいっぱいなら、出張や旅行で訪れてみてはいかがだろうか。ちなみに一部屋の人数制限はないので、一人で入っても三人以上で入ってもかまわない。

 

ニュース一覧
0
コメント投稿には、
ログインまたは新規登録が必要です
loader
チャットで返信
Заголовок открываемого материала