ロイター通信などがOPEC関係者の話として、産油国が減産を当初予定の6カ月から延長するか、減産幅を拡大する可能性があるなどと報じた。中東の原油生産量がさらに減るとの見方につながり、アメリカ市場で買いを誘った。
16日のWTI(ウエスト・テキサス・インターミディエート)で期近の3月物は前日比0.25ドル高の1バレル53.36ドルで取引を終えた。石油輸出国機構(OPEC)加盟国が減産を長期化するとの思惑が浮上し、相場を押し上げた。
一方、15日に米エネルギー省のエネルギー情報局(EIA)が発表した週間の石油在庫統計では、原油在庫が統計開始以来で最大となった。米国内での需給の緩みが意識され、上値も重かった。