ブルームバーグ・インテリジェンス(BI)が集計したディーラーのデータによれば、2016年の販売台数は76台と前年の約700台から大きく減少した。
トヨタの象徴的ブランドでもあるプリウスは、1997年に日本で発売されて以降、中国以外の市場では約20年にわたり売れ続けている。だが、中国の主要都市が深刻な大気汚染に直面する状況にもかかわらず、HVのプリウスが同国の消費者の関心を引いていない様子が示された。
しかし、ブルームバーグの集計データによれば、トヨタの昨年の中国でのHV販売台数は7万1676台と前年の8倍に急増し、過去最高を記録。少なくとも8年連続で前年の実績を上回った。このうちカローラやカムリのHVモデルの販売台数は合計約4万7000台と、HV全体の約65%を占めた。
トヨタが15年に現地生産をやめたプリウスは輸入時に25%の関税が課されるため、中国でのエントリーモデル価格は最低22万9800元(約381万円)。この金額を払えば、ドイツの自動車メーカー、フォルクスワーゲン(VW)傘下の高級車ブランド、アウディのスポーツ型多目的車(SUV)「Q3」も購入できる。ブルームバーグが報じた。