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ヒトの骨細胞が食欲抑制ホルモンを生成

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米コロンビア大学の研究チームは、骨細胞が食欲を司る脳の部分に働きかけるホルモン「リポカリン2」を生成すると特定した。余分な体重と高い血中糖度を持つ糖尿病の第2期の人々には、このホルモンが少ない。リポカリン2を毎日注射することで、食欲と体重を減らすことができると研究は示した。英紙デイリー・メールが報じた。

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健康でいるためには何をどのくらい食べる必要があるのかが明らかにされる
現在ある減量剤の働きは様々。体が脂肪からカロリーを受け取る前に脂肪と結びつくものもあれば、物質交換を早めることでカロリー燃焼プロセスを早めるもの、満腹感を感じさせるものや食欲を減退させるものもある。リポカリン2はおそらく、食欲を減退させるよう機能するとみられる。

チームは、食事後に血中のリポカリン2濃度が上がることを発見し、マウスを用いて実験した。マウスにはリポカリン2を注射され、食事後の水準まで上がった時、マウスの体重は減少した。毎日リポカリン2を注射されたマウスは体重増加が少なかった。さらに、砂糖の吸収が促進された。

チームは、ヒトでも同様のことが起きると述べる。糖尿病の第2期を患い、高いリポカリン2濃度を持つ人の体重は低く、より良好な血糖値をもつ。さらに、リポカリン2は血液脳関門を通り抜け、自律神経系の視床下部にあるMC4R受容体を活性化するとチームは明らかにした。

先の報道では、米国では不健康な食生活によって年間40万人以上が心臓病と関連疾患で死亡している恐れがある。AFP通信が、9日に発表された研究結果を引用して報じた。

 

 

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