著名オペラ歌姫の夫である元ロシア議員、キエフ中心で殺される メディア

© Sputnik / Vladimir Fedorenko / メディアバンクへ移行デニス・ボロネンコフ氏
デニス・ボロネンコフ氏 - Sputnik 日本
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マリインスキー劇場の著名なオペラ独唱歌手マリヤ・マクサコワさんの夫であり、ロシア下院議員を務めたことのあるデニス・ボロネンコフ氏が、キエフ中心街で起きた銃撃戦の結果、殺害された。ウクライナのキエフ市警察総局のアンドレイ・グリシチェンコ局長が確認した。

スプートニク日本

ウクライナメディアの報道によると、23日、何者かがプレミアパレスホテルの地区で、ビジネスマンとみられる複数の男性に発砲した。発砲した男の身元の特定が現在進められている。

男は、ボロネンコフ氏のボディガードにより負傷した模様。 キエフ警察は、ボロネンコフ氏殺害が依頼による暗殺の可能性があると見ている。

ボロネンコフ氏に対してロシアでは、詐欺の容疑で告訴されている。モスクワ中心部の総額500万ドル(約5億5000万円)の建物の乗っ取りを組織した疑いがかけられていた。昨年末、ボロネンコフ氏は元マリインスキー劇場オペラ歌手の妻と共にウクライナに向かい、同国国籍を取得した。ロシアではボロネンコフ氏は国際指名手配にかけられていた。

事件の少し前に、ロシアの軍事専門家アレクサンドル・ジリン氏はフェイスブックで、ボロネンコフ氏と、元議員でもある妻マクサコワさんがウクライナ保安庁の標的になる可能性があるとの見解を示していた。ジリン氏は、この2人はウクライナの情報網で人気にさせられたあと、残酷に接されると仮定していた。ジリン氏は、この見せしめの「聖なる犠牲」はロシア政府の非難のために必要なのだと強く主張した。

ジリン氏はまた、悲劇の20日前には政治家ボリス・ネムツォフ氏の殺害を警告していたことに言及。ジリン氏は、反政府的な野党指導者であったネムツォフ氏からもまた「反プーチンの聖なる犠牲」が作られたと述べている。

ウクライナのポロシェンコ大統領は、事件発生から数時間後に、ロシアがボロネンコフ元下院議員殺害に関与したとして非難した。

なおロシア外務省はこのような声明はナンセンスだと直ちに指摘した。ロシアのペスコフ大統領報道官は記者団に「我々は、悪名高きロシアの痕跡だというように聞こえる何らかのでっちあげは、ナンセンスだと考えている」と述べた。

ペスコフ氏によると、今回の事件はウクライナがヴォロネンコフ氏の安全を確保できなかった証拠。

ペスコフ氏は「殺人犯とこれらの行動の背後にいる者たちが見つけ出されることに期待する」と述べた。

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